実直な人柄がそのまま「モノづくり」に通じている。
2018/11/30
まさに「職人技」ともいうべき作業で凹凸なく美しいカウルができあがる。加減がわからないときれいにはできあがらないという。
難しくはないが、手間を惜しまず型を作る。
中西:鈴鹿で長い間カウル製作をされているイメージがありますが、創業はいつですか?
内田:僕がここへ来たのは、実を言うと1995年なんです。
それ以前、1991年には友人が福井県の方のガレージでやっていたんですね。
ちょうど阪神淡路大震災のあった1995年にここに移って23年目になります。
レースも辞めずにここまで続けてこられたことは本当にありがたいですね。
中西:KDCサービスでは、カウルの開発、生産をメインとされていますが、現在の主力の製品はどんなものでしょうか?
内田:ホンダが多いですね。CBR250RRや600の方も作っています。
中西:各カウルに特徴的な形状というのはあるのですか?
内田:実はこれと言えるような特徴というのはないんです。
HRCの型から起こしますのでね。
いまは新型のYZF-R6のカウルも製作中ですね。
仮の型を作って、この後マスターを起こして、上下分割の製造用の型を作るところです。
ノーマルのカウルの上に、仮で捨て型と言われる型を作り、そこから起こしてFRPを貼ります。
表面を処理してきれいにし、さらにもう一度上から貼っていくとそれが型になるんですね。
同じ工程を二度繰り返すような形になるので、手間がかかるのですが、難しいことではないんです。
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