レイがダブルウイン
SBK(スーパーバイク世界選手権)第9戦ポルトガルラウンドは、ポルトガルのポルティマオで決勝レース2を行ない、ジョナサン・レイ(カワサキ)が優勝した。
レース2は気温29度、路面温度41度のドライコンディションで争われた。好スタートでレースをリードしたのは、ポールポジションからスタートしたチャズ・デイビス(ドゥカティ)。2番手に2番グリッドからスタートしたトム・サイクス(カワサキ)、9番グリッドからスタートしたレイは好スタートを決め、1周目を3番手で終える。
レイは3周目にサイクスを交わして2番手に浮上すると、トップを行くデイビスを追い、僅差のバトルを展開していく。5周目にはマルコ・メランドリ(ドゥカティ)がサイクスを交わして3番手に浮上するが、この時点でトップを争う二人とメランドリの間には、1秒半ほどの差が広がり、トップ争いはレイとデイビスの一騎打ちとなる。
7周目にレイがトップに浮上するが、デイビスもすぐに抜き返し、11周目までトップをキープ。レイとデイビスがバトルを繰り広げる間にメランドリがその差を縮めてくる。11周目にはメランドリはレイの背後に迫り、トップ争いは3人によるバトルとなる。
11周目にレイがデイビスを交わして再びトップに浮上。デイビスとメランドリも激しく2番手を争うが、さらに後方からはマイケル・ファン・デル・マーク(ヤマハ)が追いつき、2番手争いに加わる。メランドリがデイビスをやや強引に交わして二人がラインを外したすきをつき、12周目にファン・デル・マークが2番手に浮上。これでメランドリとデイビスはトップ争いからやや遅れ、今度はファン・デル・マークがトップのレイに接近する。
しかし、レイはファン・デル・マークとの差をコントロールしながらトップをキープ。最後はファン・デル・マークが遅れ、レイがレース1に続いて優勝、ダブルウインを達成した。
1秒189差の2位にファン・デル・マークが続き、2レース共、表彰台を獲得。メランドリもダブル表彰台となる3位に入賞した。
デイビスはメランドリと1秒781差の4位でゴール。5位にサイクス、6位にロレンツォ・サバドーリ(アプリリア)、7位にユージン・ラバティ(アプリリア)、8位にマイケル・リナルディ(ドゥカティ)、9位にロリス・バズ(BMW)、10位にチャビ・フォレズ(ドゥカティ)の順で続いた。
アレックス・ロウズ(ヤマハ)が11位、ジェイク・ガニエ(ホンダ)が12位、ジョルディ・トーレス(MVアグスタ)が13位、レオン・キャミア(ホンダ)が14位、レアンドロ・メルカド(カワサキ)が15位に入賞。16位にヨニー・エルナンデス(カワサキ)、17位にパトリック・ヤコブセン(ホンダ)が続き、ヤコブ・シュムルツ(ヤマハ)はピットに戻ってリタイア。トプラック・ラズガットリオグル(カワサキ)とロマン・ラモス(カワサキ)は転倒リタイアに終わった。
WSS(スーパースポーツ世界選手権)クラスでは、フェデリコ・カリカスロ(ヤマハ)が優勝。2位にカイル・スミス(ホンダ)、3位にラファエル・デ・ローサ(MVアグスタ)が入賞。
大久保 光(カワサキ)は9位に入賞。ワイルドカード参戦の長尾 健吾(カワサキ)は17位にゴールした。