エースチームはファクトリーのチームHRC。
レッドブルがメインスポンサーにつき、チーム名はレッドブル・ホンダwith日本郵便となった。
不安材料は事前テストでレオン・キャミアが転倒、負傷。
ウイークまで2週間という時点で第3ライダーが未定となってしまったこと。
候補としてはランディ・ド・ピュニエ、ステファン・ブラドルなどの名前がウワサされている。
トップチームに位置づけされるのはハルク・プロ、モリワキの国内2チームに加え、世界耐久フル参戦中のTSRの3チーム。
さらにテルル、桜井ホンダ、ホンダ・アジア、SuP、合計8チーム体制を敷いている。
かつてはファクトリー3チームを投入した年もあった。
今年はファクトリー復活も1チーム体制。
7チームが妥当ファクトリーを掲げながら、ファクトリーチームに万が一のトラブルなどがあれば、ホンダの看板を背負って表彰台のトップに立つ使命を担う。
#33
Red Bull Honda with 日本郵便
高橋 巧
鈴鹿8耐には2008年から参戦。
10回の参戦中3回の優勝を含み6回表彰台に登壇。
昨年は4位に終わりリベンジに燃えている
中上 貴晶
日本人唯一のMotoGPライダーとして世界最高峰クラスを戦う。
鈴鹿8耐デビューの2010年に優勝の美酒を味わっている
パトリック・ジェイコブセン
レオン・キャミアの負傷欠場を受けて急遽チームHRCに加入。
2016年に鈴鹿8耐に初参戦。
今季はSBKに参戦中
#5
F.C.C.TSR Honda France
フレディ・フォーレイ
世界耐久16-17シーズン終了直後にTSR入りした世界耐久ベテランライダー。
双子の兄弟も世界耐久フル参戦している
ジョシュ・フック
全日本に参戦したり、日本で生活するなど身も心もTSRライダー。
鈴鹿8耐初登場は2013年。
オーストラリア出身の25歳
アラン・テシェ
2016年からTSRライダーとして世界耐久を戦う。
16-17シーズン終了後のウインターテストで大きなケガを負った
#634
MuSASHi RT HARC-PRO.Honda
水野 涼
今季から全日本JSBに参戦。
鈴鹿8耐は他チームからの参戦した昨年が初。
今年は自分のチームからの参戦で気合いが入る。
ドミニク・エガター
2014年にチーム加賀山から鈴鹿8耐デビュー。
初年度に表彰台に立った。
以降はTSRで活躍してきた。ハルクプロは初加入
ランディ・ド・ピュニエ
パトリック・ジェイコブセンがチームHRC入りしたことで急遽ハルク・プロ入り。
ハルク・プロで事前テストに参加していた
#19
KYB MORIWAKI MOTUL RACING
清成 龍一
2000年から鈴鹿8耐に参戦。
15年、16年とチーム加賀山から参戦したこともある。
昨年までの優勝回数は4回
高橋 裕紀
昨年9年ぶりに再開されたモリワキの鈴鹿8耐プロジェクトの中心人物。
脱臼癖があった右肩の手術を行ない万全を期す
ダン・リンフット
BSBライダー。
昨年もモリワキ入りしたが決勝は出番なし。
「今年は走ります」と鈴鹿8耐本格デビューを宣言している
RIDER INTERVIEW 高橋 巧
負けるかもしれないと思ったら走れない
厳しいレースは勝つ自信を持たないと臨めない
<7月24日発売ライディングスポーツ9月号に掲載>
R1発売20周年記念カラー3チーム体制4連覇&EWC連覇ねらい YAMAHA
3連覇中のヤマハファクトリーレーシングチームが今年も優勝最有力候補。
ライダー布陣は昨年同様に全日本とSBKのコラボ。
中須賀はここまでの全日本7レースで6勝を挙げ、ランキングトップを快走。
アレックス・ロウズもマイケル・ファン・デル・マークもSBKで待望の初優勝を遂げている。
3人共に鈴鹿8耐テストも順調で、不安材料が一つもない。
今年はYZF-R1の発売20周年を記念して、スペシャルカラーで登場するのが大きな特徴だ。
YARTとGMT94は、世界耐久フル参戦チーム。
今年からYARTライダーとなった藤田拓哉は、ケガが続いたためにこれまで本戦を走ることがなかったが、鈴鹿では正ライダーとしてエントリーリストに記されている。
GMT94は世界タイトルをかけた戦いとなる。
戦略にも長けたチームで、ピット回数が多くてもいつのまにか遅れを取り戻しトップ争いをするあたりは、かなりライバルチームから恐れられている。
#21
YAMAHA FACTORY RACING TEAM
中須賀 克行
初めて鈴鹿8耐シーンに登場したのは2006年。
2011年から4年はYARTライダーとして戦った。
2015年から3連勝中
アレックス・ロウズ
鈴鹿8耐2015年にヨシムラライダーとして初登場。
16年からはヤマハライダーとして2連勝中。
イギリス生まれの27歳
マイケル・ファン・デル・マーク
ハルク・プロから鈴鹿8耐初参戦した2013年に優勝。
翌年は2連勝に貢献。
昨年、ヤマハ移籍。5回の鈴鹿8耐参戦中3回で優勝
#7
YART-YAMAHA
ブロック・パークス
MotoGP経験も持つベテランライダー。
近年はYARTの主力ライダーとして活躍。
36歳のオーストラリア人
マービン・フリッツ
昨年、鈴鹿8耐に初参戦して5位フィニッシュした。
「コースも知っているから落ち着いて臨める」とコメントしている
藤田 拓哉
全日本ヤマハユースチームを卒業、今年YARTライダーとして世界耐久に挑戦を開始。
ケガ続きで決勝出場を果たしていない
#94
GMT94 YAMAHA
マイク・デ・ミオ
2008年の世界GP125チャンピオン。
GP250、Moto2にも参戦。
近年はYARTの正ライダーとして世界耐久で活躍する
ニッコロ・カネパ
ドゥカティMotoGPテストライダー、MotoGP、Moto2参戦などの経験を持つ。
昨年鈴鹿8耐で人生初の世界タイトルを獲得
ダビド・チェカ
カルロス・チェカの実弟。
2010年からGMT94ライダーとして鈴鹿8耐に連続参戦。
2012年には3位表彰台を獲得している
RIDER INTERVIEW 中須賀 克行
記録に気を取られて足元をすくわれないよう
チャレンジングスピリットで挑むのみ!
<7月24日発売ライディングスポーツ9月号に掲載>
5回目の優勝に向かうヨシムラ&アメリカコラボの加賀山 SUZUKI
ファクトリーチームは存在せず、国内トップ2チームがスズキのサポートを受けて参戦する。
ヨシムラは第1回大会の勝者。
その後も勝利を挙げて合計4回の優勝を経験している名門チーム。
全日本のエースライダー津田拓也を中心に、津田のMotoGPマシン開発仲間であるシルバン・ギュントーリを昨年に引き続き招聘。
新たにBSBで躍進している若手のブラッドリー・レイを起用した。
昨年の鈴鹿8耐では2周目に転倒、最下位から追い上げて7位フィニッシュという奇跡をみせた。
昨年モデルチェンジしたスズキGSX-R1000の戦闘力をどこまで引き出せるのかがカギ。
チーム加賀山は2013年から鈴鹿8耐参戦を開始。
今年もチームオーナーの加賀山を中心にチームを結成。
Moto2ライダー、スペイン選手権修行中ライダーと経験豊富なチームに仕上がった。
チーム監督としてケビン・シュワンツが就任して話題を集める。
#12
ヨシムラ スズキ MOTUL
シルバン・ギュントーリ
世界GP250、MotoGP、SBK、BSBと経験豊富。
現在はスズキのMotoGPマシン開発を担当。
スポットでMotoGPに参戦もしている
津田 拓也
ヨシムラライダーとして抜擢された2013年には鈴鹿8耐初表彰台を経験。
全日本参戦の傍らMotoGPテストも行なっている
ブラッドリー・レイ
BSBで活躍する21歳イギリス人若手ライダー。
鈴鹿8耐は初参戦。
もちろん鈴鹿サーキットを走るのも初めて
#71
Team KAGAYAMA U.S.A.
加賀山 就臣
チームオーナー兼エースライダー。
高いプロデュース能力を持ち今年はシュワンツ監督チームを実現させた
浦本 修充
今季はスペイン選手権のスーパーストック1000クラスで腕を磨く。
2016年にホンダからスズキにスイッチした
ジョー・ロバーツ
Moto2をNTS車両で戦うルーキーライダー。
鈴鹿8耐も初参戦。
「僕はアメリカンだから暑くてもへっちゃら」と語る
RIDER INTERVIEW 津田 拓也
周囲の体制強化で逆風のスズキ勢
「どんな状況でも目指すは優勝のみ」
<7月24日発売ライディングスポーツ9月号に掲載>
ついにSBK王者を投入して93年以来の優勝を目論む KAWASAKI
2014年、13年ぶりに鈴鹿8耐に戻ってきたカワサキ。
復帰初年度は12位、2年目に9位。2016年には2位表彰台を獲得。
昨年は2年連続2位表彰台を獲得。今年は1位をねらう。
今年の強力な武器はSBK王者のジョナサン・レイ。
レイはホンダ時代に5回の鈴鹿8耐参戦経験がある。
うち1回は優勝を飾り、3位表彰台も経験。
カワサキ移籍後は鈴鹿8耐シーンから姿を消したレイだが、SBKでは負け知らず。
鈴鹿8耐事前テストでも絶好調だ。
一方、レオン・ハスラムもBSBではランキングトップを独走。
渡辺一馬も全日本でカワサキに11年ぶりの優勝をもたらすなど力をつけてきた。
宣伝が少なく他メーカーほど目立たないが、最も注目すべきチームだ。
#11
Kawasaki Team GREEN
渡辺 一馬
昨年、カワサキに電撃移籍。
今季は全日本JSB初優勝を飾った。
鈴鹿8耐は2009年から参戦。昨年初めて8耐表彰台に立った
レオン・ハスラム
世界GP125、GP250、GP500、SBK、BSBと経験豊富。
鈴鹿8耐も2008年に初登場し、今年は6回目の参戦となる
ジョナサン・レイ
BSB参戦中の2007年に鈴鹿8耐前哨戦の鈴鹿300キロで優勝。
鈴鹿8耐本線には2008年に初登場。
2012年には優勝を経験。2014年以来の登場
RIDER INTERVIEW ジョナサン・レイ
参戦決断はハスラムからの誘い
カワサキファンと共に優勝を喜ぶために
<7月24日発売ライディングスポーツ9月号に掲載>
4メーカートップチーム監督に聞く今年の戦略
YAMAHA FACTORY RACING TEAM
吉川 和多留 監督
ターゲットは218周以上だが
肝はチームの力を発揮すること
<7月24日発売ライディングスポーツ9月号に掲載>
Red Bull Honda with 日本郵便
宇川 徹 監督
3人目のライダー負傷で危機
ゼッケン33番に託す思い
<7月24日発売ライディングスポーツ9月号に掲載>
ヨシムラ スズキ MOTUL
加藤 陽平 監督
アベレージタイムを見直したい
戦略は速く周回することだけ
<7月24日発売ライディングスポーツ9月号に掲載>
Kawasaki Team GREEN
釈迦堂 利郎 監督
SBK王者加入でねらうは優勝のみ
公開テストでジョニー絶好調
<7月24日発売ライディングスポーツ9月号に掲載>
ランキングリーダー監督の世界タイトル獲得作戦
F.C.C.TSR Honda France
藤井 正和 監督
活動の場を日本から世界に移して鈴鹿8耐で世界タイトル獲得へ
<7月24日発売ライディングスポーツ9月号に掲載>
ダークホースチーム監督が語る秘策
MuSASHi RT HARC-PRO.Honda
本田 重樹 監督
ホンダチームの一翼としての戦い
ハルクありを示す瞬間は必ず来る
<7月24日発売ライディングスポーツ9月号に掲載>
KYB MORIWAKI MOTUL RACING
森脇 護 監督
今年は3人体制での戦い
優勝だけが感動じゃない
<7月24日発売ライディングスポーツ9月号に掲載>