SBK第6戦イギリス 決勝レース2
2018/05/28
SBK(スーパーバイク世界選手権)第6戦イギリスラウンドは、イギリスのドニントンパークで決勝レース2を行ない、マイケル・ファン・デル・マーク(ヤマハ)が優勝した。
レース2は気温23度、路面温度33度のドライコンディションで争われた。好スタートでトップに立ったのは2番グリッドからスタートしたロレンツォ・サバドーリ(アプリリア)。レオン・ハスラム(カワサキ)が2番手、アレックス・ロウズ(ヤマハ)が3番手に続く。1周目をサバドーリがトップで戻って来るが、2周目の4コーナーでロウズがトップに浮上。3番手につけていたハスラムは2周目のメルボルンヘアピンで転倒を喫してしまう。ロウズは3周目には2番手以下に約1秒半のリードを取り、単独トップに浮上。4周目の4コーナーでファン・デル・マークが2番手に浮上、ヤマハがワンツー体制を取る。
ロウズはトップを独走し、2番手をファン・デル・マークとサバドーリが争うが、4番手につけていたジョナサン・レイ(カワサキ)が5周目にファステストラップを記録すると、サバドーリの背後に迫り、2番手争いは3人のバトルとなる。
レイは8周目のシケイン進入でサバドーリを交わして3番手に浮上すると、ファン・デル・マークに迫り、ファン・デル・マークもトップを行くロウズとの差を縮める。レースが中盤の11周目に差しかかかったところで、セクター2付近で雨が落ち始めたことを示すレッドクロス旗が掲示。これでトップ3台の差が急激に縮まり、トップ争いは3人の集団となる。その後、レッドクロス旗の範囲は全周に及んだが、目に見えて雨は落ちてこず、ペース的にはドライコンディションのまま、レースは続行された。
ロウズは15周目までトップをキープするが、16周目のヘアピン進入でレイが前に出る。すぐにロウズも抜き返すが、二人は続く最終コーナーで再びサイドバイサイドのバトルを繰り広げ、最終コーナーでレイがトップに浮上する。
この時点で3番手につけていたファン・デル・マークだが、続く18周目にはロウズを交わして2番手に浮上、さらにメルボルンヘアピンではレイを交わしてトップに立つ。ここからファン・デル・マークが少しずつ2番手のレイとの差を広げ、ロウズは3番手につけていたものの、トップの二人から遅れて行く。
残り2周となった21周目の時点でファン・デル・マークはレイとの差を1秒以上に広げると、そのままトップでチェッカーを受け、前日のレース1に続いてダブルウインを達成した。レース1でSBK初優勝を飾ったファン・デル・マークは初ダブルウイン、ドニントンラウンドを完全制覇した。
レイは残り1周まで2番手をキープしていたが、終盤にロウズを交わして3番手に浮上してきたトプラック・ラズガットリオグル(カワサキ)がレイに追いつき、最終ラップの4コーナーで2番手に浮上、SBKルーキーのラズガットリオグルは、そのままSBK初表彰台となる2位に入賞した。レイは3位に入賞し、ランキングトップを堅持した。
ロウズは終盤に遅れ、4位でゴール。中盤すぎからポジションを回復したチャズ・デイビス(ドゥカティ)が5位に入賞。6位にトム・サイクス(カワサキ)が続き、サバドーリは7位入賞となった。8位にレオン・キャミア(ホンダ)、9位にジョルディ・トーレス(MVアグスタ)、10位にロリス・バズ(BMW)が続き、マルコ・メランドリ(ドゥカティ)は11位に終わった。
WSS(スーパースポーツ世界選手権)クラスでは、サンドロ・コルテセ(ヤマハ)が優勝。アラゴンラウンドに続いてシーズン2勝目を記録。2位にジュール・クルゼール(ヤマハ)、3位にラファエル・デ・ローサ(MVアグスタ)が入賞した。大久保 光(カワサキ)は6番手を争っていた5周目の7コーナーで転倒、リタイアとなった。
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