SBK第6戦イギリス 決勝レース1
2018/05/27
SBK(スーパーバイク世界選手権)第6戦イギリスラウンドは、イギリスのドニントンパークで決勝レース1を行ない、マイケル・ファン・デル・マーク(ヤマハ)が優勝した。
レース1は曇り空ながら、気温18度、路面温度30度のドライコンディションで争われた。好スタートを切ったのは2番グリッドのジョナサン・レイ(カワサキ)。レイは1コーナーをトップで通過、ポールポジションスタートのトム・サイクス(カワサキ)、アレックス・ロウズ(ヤマハ)、ファン・デル・マークの順で続く。3周目の4コーナーでサイクスがレイを交わしてトップに浮上するが、コース終盤の11コーナー、メルボルンヘアピンでサイクスはラインを外し、レイがトップを奪還する。
この時点でトップ集団はカワサキのレイとサイクス、ヤマハのロウズとファン・デル・マークの4人がやや抜け出す。サイクスが6周目の4コーナーで再びレイを交わしてトップに立ち、レイが続くが、8周目のメルボルンヘアピンで今度はレイがラインを外し、3番手に後退。しかし、レイはすぐに最終コーナーで2番手に復帰する。
そこからサイクス、レイ、ファン・デル・マークの順で周回を重ね、中盤を迎えた10周すぎにはロウズがトップ争いから遅れ、3人によるトップ集団となる。
13周目のヘアピンでレイが再びラインを外し、その間にファン・デル・マークが2番手に浮上。ファン・デル・マークはサイクスを追い、15周目のメルボルンヘアピンでサイクスを交わしてトップに浮上すると、一気にサイクスとの差を広げる。
3番手に後退していたレイはこれを見て一気にペースアップ。17周目の5コーナーでサイクスを交わして2番手に浮上すると、トップを行くファン・デル・マークを追う。レイは18周目にファステストラップを記録してファン・デル・マークとの差を縮めるが、勝負をしかけるまでには至らず、ファン・デル・マークがトップを守り切り、優勝した。
ファン・デル・マークはSBK初優勝を達成。SBKでのオランダ人ライダーの優勝は初、ヤマハの優勝も2011年シーズン以来となり、現行チーム体制となってからは初優勝となった。
レイは最後は追撃をあきらめ2位でゴール、ランキングトップを守った。サイクスも終盤は単独3番手のままチェッカーを受け、3位に入賞。
ロウズは終盤、ロレンツォ・サバドーリ(アプリリア)の接近を許したものの、4位を守り切ってゴール。僅差の5位にサバドーリが続いた。単独6位にユージン・ラバティ(アプリリア)が続き、フロントロウからスタートしたロリス・バズ(BMW)はスタートで遅れ、7位でゴール。8位にチャズ・デイビス(ドゥカティ)、9位にレオン・ハスラム(カワサキ)、10位にレオン・キャミア(ホンダ)の順で入賞した。
マルコ・メランドリ(ドゥカティ)はデイビス、キャミアとの10番手争い中の17周目の最終コーナーで転倒、再スタートし22位でゴール。トプラック・ラズガットリオグル(カワサキ)は終盤までハスラムと接戦の8番手を争っていたが、メルボルンヘアピンで転倒、再スタートし、21位でチェッカーを受けた。
WSS(スーパースポーツ世界選手権)クラスでは、ジュール・クルゼール(ヤマハ)が1分30秒270でポールポジションを獲得。大久保 光(カワサキ)はフリー走行総合13番手でSP1に進み、SP1ではトップタイムを記録し、SP2に進出。SP2では終盤のアタック中に転倒を喫してしまったが、1回目のアタックで記録した1分31秒079で5番グリッドを獲得した。
こんな記事も読まれています