SBK第3戦アラゴン 決勝レース1
2018/04/15
SBK(スーパーバイク世界選手権)第3戦アラゴンラウンドは、スペインのモーターランドアラゴンで決勝レース1を行ない、ジョナサン・レイ(カワサキ)が優勝した。
予選でポールポジションを獲得したのは、マルコ・メランドリ(ドゥカティ)。メランドリはフリー走行総合トップでSP2に進出。SP2セッション終盤に1分49秒543を記録した。
レース1は気温11度、路面温度18度のドライコンディションで争われ、ポールスタートのメランドリのリードで始まるが、1周目にレイがトップに浮上する。ところが、3周目の11コーナーでレオン・キャミア(ホンダ)が転倒、ジョルディ・トーレス(MVアグスタ)とロレンツォ・サバドーリ(アプリリア)が巻き込まれる多重クラッシュが発生。赤旗中断となる。
レースは1周減算の17周で再スタートが切られることになり、約25分の中断を経て、クイックリスタートで再開。レイは2度目のスタートでも好ダッシュを見せトップに浮上。序盤はアレックス・ロウズ(ヤマハ)、メランドリ、チャビ・フォレズ(ドゥカティ)がトップ集団を形成。この中からロウズが遅れ、5周目にはレイ、メランドリ、フォレズの3人によるトップ争いとなり周回を重ねていく。8周目の1コーナーでフォレズがメランドリを交わして2番手に浮上。続く9周目の1コーナーではフォレズがレイを交わしてトップに立つ。
レース中盤、フォレズがレースをリードするが、12周目の最終コーナーでレイがトップを奪い返し、ここからペースアップ。14周目には2番手以下に約1秒半のリードを取って単独トップに立つと、そのままリードを広げ、今シーズン2勝目を記録した。
2番手争いは終盤に後方からチャズ・デイビス(ドゥカティ)が追いつき、3台のドゥカティによるバトルとなる。フォレズが2番手をキープ、メランドリとデイビスがチームメイト同士で接戦の3番手争いを展開していたが、最終ラップに入る1コーナーでメランドリのラインがワイドになり、その間にデイビスがメランドリを交わして3番手に浮上。さらにデイビスはコース後半の15コーナーでフォレズを交わして2番手に浮上し、そのまま2位に入賞。フォレズは僅差の3位でゴール。メランドリは大きく遅れ、フォレズから約4秒半差の単独4位でチェッカーを受けた。
5位にマイケル・ファン・デル・マーク(ヤマハ)、6位にトム・サイクス(カワサキ)が続き、序盤トップ争いに加わったロウズは後退、7位でチェッカーを受けた。ルーキーのマイケル・リナルディ(ドゥカティ)が8位に入賞。
8位から約9秒離されたものの、5人による接戦となった9番手争いを制してトプラック・ラズガットリオグル(カワサキ)は9位に入賞。ロマン・ラモス(カワサキ)が10位、ロリス・バズ(BMW)が11位、ジェイク・ガニエ(ホンダ)が12位、負傷欠場のユージン・ラバティ(アプリリア)の代役として参戦するダビデ・ジュリアーノ(アプリリア)が13位に入賞した。
ヨニー・エルナンデス(カワサキ)は14位入賞。最初のスタートでクラッシュしたサバドーリは15位入賞。パトリック・ヤコブセン(ホンダ)が16位、オンドレ・ジェゼック(ヤマハ)が17位に続いた。レアンドロ・メルカド(カワサキ)は転倒リタイア。
最初の赤旗の原因となった多重クラッシュの当事者となったキャミア、トーレスは再スタートレースに出走できなかった。ウラジミール・レオノフ(カワサキ)はSP2での転倒の影響で、レース1に出走しなかった。
WSS(スーパースポーツ世界選手権)クラスでは、サンドロ・コルテセ(ヤマハ)が1分53秒567でポールポジションを獲得。大久保 光(カワサキ)はSP1トップでSP2に進出、1分54秒987で10番グリッドから決勝に臨む。
こんな記事も読まれています