SBK第3戦スペインのレース2はチャズ・デイビス(ドゥカティ)が優勝した。
好天に恵まれたレース2。気温14度、路面温度26度でスタート。ホールショットを奪ったのはレース1で4位フィニッシュを飾ってレース2のポールポジションを獲得したアレックス・ロウズ(ヤマハ)。2番手スタートのマイケル・ファン・デル・マーク(ヤマハ)がロウズの背中を追いかける。ロウズはそのままオープニングラップを制する。ファン・デル・マークも2番手のまま1周目を終えたが、2周目には早くもジョナサン・レイ(カワサキ)にかわされる。この3台にトム・サイクス(カワサキ)、マルコ・メランドリ(ドゥカティ)、デイビスと続く。
4周目。レイがあっさりとロウズを捉えてトップ浮上。さらにメランドリもロウズをパスして2番手浮上。レイのテールにぴたりとつく。ロウズはあきらめずにメランドリの背後につけてチャンスを待つ。
8周目。デイビスがファン・デル・マークを捉えて4番手浮上。猛然とレイ、メランドリ、ロウズの3台を追いかけ始めた。後方ではサイクスがトップ集団から遅れ出す。
ファステストラップをたたき出しながらあっという間にロウズを捉えて3番手に浮上したデイビス。さらにメランドリ攻略にも成功し、ひたすらレイを追いかける。
11周目。トップ集団に食らいついていたロウズが大きくラインを外す。ファン・デル・マークも遅れ出し、レイ、デイビス、メランドリは3台での争いに移る。
残り6周。ついにデイビスがレイを捉えてトップ浮上。
残り4周の最終コーナー。今度はメランドリがレイを捉えて2番手浮上。ドゥカティワンツー体勢を作り上げる。しかしレイも黙ってはいない。翌周にはメランドリから2番手を取り戻し、デイビスを追う。
ラストラップ。デイビスはファステストラップをたたき出しながら逃げる。レイはデイビスに並びかける。ラインを交差させる2台。この死闘をデイビスが制し、レイの連覇を止めると共に、今季初優勝を飾った。
また、同日開催のWSSではルーカス・マヒアスが優勝。大久保光は11位、渡辺一樹は15位。國川浩道は23位だった。