世界グランプリのMoto2クラス、Moto3クラスに参戦するホンダチームアジアは、来季の体制を正式発表した。Moto2クラスはエースの中上 貴晶(カレックス)に、2016年Moto3クラスデビューイヤーで2勝を記録したカイルール・イダム・パウィ(カレックス)がステップアップ。Moto3クラスはアジアタレントカップ初年度チャンピオンで、今年はMoto3ジュニア世界選手権でランキング4位(優勝1回、2位1回、3位1回)を獲得した鳥羽 海渡(ホンダ)と、アジアドリームカップ、アジアタレントカップ出身で今年はMoto3ジュニア世界選手権でランキング18位のタイ人ライダー、ナカリン・アティラプバパト(ホンダ)の二人を起用する。
Moto3クラスに新規参戦する鳥羽は福岡県出身の16歳のライダー。ポケバイレースの74ダイジロウ、ミニバイクレースのHRC NSF100トロフィーなどを経てロードレースデビュー。2012年には地方選手権J-GP3クラスと、アジア選手権アンダーボーン115クラス(ランキング15位)に参戦する。
2013年から全日本J-GP3クラスに参戦しランキング13位を得ると、2014年にはランキング3位(3勝)を獲得。同年に始まったアジアタレントカップで初年度王者に輝き、2015年からはMoto3ジュニア世界選手権に参戦しランキング20位、レッドブルMotoGPルーキーズカップでランキング9位(3位1回)を獲得。今年はMoto3ジュニア世界選手権ランキング4位(優勝1回、2位1回、3位1回)、レッドブルMotoGPルーキーズカップでランキング5位(優勝2回、3位1回)を獲得している。
「2017年シリーズンより、FIMロードレース世界選手権シリーズMoto3クラスに、Honda Team Asiaより、ゼッケン『27』で参戦します。このような環境を与えて下さった、ホンダをはじめ多くの関係者の皆様、ありがとうございます。目標にしていた舞台に立つことができ、正直うれしいです。ですが、これからが本当の勝負の始まりだと思っております。決して楽な世界ではいないと覚悟しています。自分に厳しく、感謝を忘れず、皆さんに最高のレースをお見せできるように、頑張っていきます!」と鳥羽。ちなみにゼッケン27番はポケバイ時代からファンだったケーシー・ストーナーと同じナンバー。ポケバイ時代はストーナーレプリカのマシン、レーシングスーツ、ヘルメットで走っていた。