MotoGP第6戦イタリアGP Moto2決勝
2016/05/23
MotoGP第6戦イタリアGP、Moto2クラスは、イタリアのムジェロサーキットで決勝レースを行ない、ヨハン・ザルコ(カレックス)が優勝した。
Moto2クラスの決勝レースは21周の予定でスタートしたものの、赤旗中断、再スタートによる波乱の展開となった。最初のスタートでトップグループを形成したのはサム・ロウズ(カレックス)、ロレンツォ・バルダッサーリ(カレックス)、中上 貴晶(カレックス)、トーマス・ルティ(カレックス)、アレックス・リンス(カレックス)。
ところが5周目にチャビ・ビエルヘ(テック3)が14コーナーで転倒し、マシンがエアフェンスに突っ込み、エアフェンスが破損してしまう。このため、安全上の理由からレースは赤旗となり、エアフェンスの交換後、3周目のコントロールライン通過順のグリッドから、11周で再スタートが切られることになった。
再スタートのレースのサイティングラップを終えたところで、何人かのライダーがグリッドからの退去をオフィシャルより命じられる。ピットレーンがオープンされてから1分以内にピットレーンから出て、サイティングラップを実施しなければならないという規定に対して、複数のライダーたちが規定時間外にピットレーン出口の赤信号を無視して、スターティンググリッドについたことから、当該ライダーたちをピットレーンの出口に戻す必要があり、その作業に時間を費やしたことから、リスタートの処置が取られ、周回数が10ラップに変更される。リンス、中上らペナルティを受けたライダーは後方グリッドからのスタートとなる。
10周の超スプリントとなったレースは、バルダッサーリ、ルティのトップ争いでスタートし、それにザルコが追いついて5周目にトップに浮上。そこからザルコとバルダッサーリが激しくトップを争い、最終的にコンマ030秒の僅差でザルコが逃げ切り、今シーズン2勝目を記録。バルダッサーリがグランプリベスト、通算2回目の表彰台となる2位に入賞した。3位には終盤にルティを交わしたロウズが入賞。
ルティが4位、5位にハーフィス・シャハリン(カレックス)、6位にアクセル・ポンス(カレックス)が続き、追い上げたリンスが7位、8位にフランコ・モルビデリ(カレックス)。中上は最後尾グリッドから追い上げて9位に入賞した。10位にドミニク・エガター(カレックス)が入賞。
チャンピオンシップ争いでは、ロウズが98ポイントでトップに浮上、リンスが2ポイント差のランキング2位となった。
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