王者ザルコが優勝 (MotoGP第15戦GP Moto2 決勝)
2015/10/11
MotoGP第15戦日本GP、Moto2クラスは、栃木県のツインリンクもてぎで決勝レースを行ない、ヨハン・ザルコ(カレックス)が優勝した。
Moto2クラスの決勝は天候不良によるスケジュールディレイの影響を受けて、当初の23周から15周に減算されて、気温19度、路面温度21度のウエットコンディションで争われた。
好スタートを切ったのはジョナス・フォルガー(カレックス)、ザルコ、トーマス・ルティ(カレックス)、中上 貴晶(カレックス)の順で続く。中上は2周目のV字コーナーでルティを交わして3番手に浮上。フォルガー、ザルコを追う。
3周目にルティが5コーナーで転倒、トップ争いはザルコがフォルガーに迫る。5周目の90度コーナーでザルコがフォルガーを交わしてトップに浮上。ルティの転倒で4番手に浮上したアレックス・リンス(カレックス)が中上に迫る。中上は5周目の最終コーナーで転倒、再スタートを切るが、大きく遅れてしまう。これで3番手に浮上したリンスだが、続く1コーナーで大きくラインを外し、アズラン・シャー(カレックス)が3番手に浮上する。
トップを行くザルコは2番手のフォルダーとの差を開き、単独トップをキープ。フォルガーも単独2位を走行する。シャーはしばらく単独3番手をキープしていたが、中盤すぎからハーフィス・シャハリン(カレックス)、サンドロ・コルテセ(カレックス)らがシャーを激しくプッシュする。コルテセはシャハリンを交わして4番手に浮上すると、レース終盤にはシャーの背後に迫り、14周目のS字コーナー進入でシャーを交わして3番手に浮上する。
ザルコは余裕のリードでトップでチェッカーを受け、ウイニングランの3コーナーではチャンピオンパフォーマンスを披露。マシンの上に立ち上がり、お得意のバックフリップを披露した。フォルガーが2位に入賞、コルテセが今シーズン初となる表彰台を獲得した。
シャーは自己ベストとなる4位でフィニッシュ。5位にシャハリンが続き、6位にリカルド・カルダス(スーター)、7位にシモーネ・コルシ(カレックス)、8位にサム・ロウズ(スピードアップ)、9位にマーセル・シュローター(テック3)、10位にランディ・クルメナヒャー(カレックス)の順となった。リンスは中盤以降ペースが上がらず、11位でチェッカー。
ワイルドカード参戦の小山 知良(NTS)が13位、高橋 裕紀(モリワキ)が14位に入賞。中上は再スタートを切り、22位でチェッカーを受けた。代役参戦のジョシュ・フック(カレックス)は4周目に転倒リタイアに終わった。
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