MotoGP第15戦インドネシアGP Moto2クラス3日目決勝は、現地時間午後1時15分(日本時間午後2時15分)からインドネシア、プルタミア・マンダリカ・インターナショナルサーキットで22周の戦いが繰り広げられた。クリアに晴れ渡った空と、隣接する海の景色が絶景のサーキット。気温31度、路面温度60度、湿度65％、晴れのドライコンディションで始まった。
　スタート直後から、ポールポジションスタートのアロン・カネト(カレックス)と4番グリッドから好スタートを切ったペドロ・アコスタ(カレックス)の激しいトップ争いになった。後方では、アロンソ・ロペス(ボスコスクーロ)とアルベルト・スーラ(カレックス)、ルーカス・トゥロビッチ(カレックス)が絡む事故が1コーナー発生。トゥロビッチは転倒から免れ、ロペスは転倒後、再スタート。スーラは転倒リタイアとなり、セクター1にはイエローフラッグが出された。
　2周目に入り、トップはカネト、続いてアコスタ、マニュエル・ゴンザレス(カレックス)、トニー・アルボリーノ(カレックス)、ソムキャット・チャントラ(カレックス)、フェルミン・アルデゲール(ボスコスクーロ)、ジェイク・ディクソン(カレックス)、セルジオ・ガルシア(カレックス)、ジョー・ロバーツ(カレックス)、ゾンダ・ファン・デン・グールベルク(カレックス)。後方では、最終コーナーで小椋藍(カレックス)に接触したフィリップ・サラッチ(カレックス)が転倒。この接触で、小椋はロングラップペナルティーが科された。
　3周目、トップ4は変わらず接戦の中、アルデゲールにインを突かれたチャントラは押し出される形で、ディクソンの後ろ7番手に順位を落とす。4周目にはトップに立っていたアコスタが2番手カネトと0.473と差を広げ出す。その後は、アコスタが最速ラップを出しつつ、後続を離す。2番手カネトと3番手の差も広がり、3番手争いがアルボリーノ、ゴンザレス、アルデゲール、ディクソンンで激しくなる。
　5周目16コーナーで日本人ライダー野佐根航汰(カレックス)が転倒。6周目には、アルデゲールが3番手に上がり、後続と差を広げ出す。9周目には16コーナーでグールベルクが激しいハイサイドで転倒。12周目にはバリー・バルタスがリタイア。
　最終ラップまでアコスタは安定した走りのまま、トップでウィリーをしながらチェッカーを受けた。2位はカネト、3位にアルデゲールが入った。激しい4位争いを制したのはディクソン。5位ゴンザレス、6位アルボリーノ。
日本人ライダーは羽田大河(カレックス)が14位に入り、2ポイント獲得。小椋は17位、野佐根は転倒リタイア。
　決勝結果により、チャンピオンシップポイントリーダーのアコスタには更に25ポイント加算され277ポイントでトップ。6位でチェッカーを受けたランキング2位のアルボリーノには10ポイント加算で212ポイント、アコスタとの差は65と広がった。ランキング3位のディクソンが13ポイント加算され、172ポイントとなり、アルボリーノとの差を40と縮めた。日本人ライダーでは小椋が95ポイントで11位、羽田が2ポイントで26位。来期、MotoGPへの昇格を決めているアコスタが7勝目を挙げ、快進撃が続いている。残り5戦、日本人ライダーの更なる活躍にも期待したい。

MotoGP第15戦インドネシアGP Moto2クラス3日目 決勝結果
1 ペドロ・アコスタ(カレックス)
2 アロン・カネト(カレックス)
3 フェルミン・アルデゲール(ボスコスクーロ)
4 ジェイク・ディクソン(カレックス)
5 マニュエル・ゴンザレス(カレックス)
6 トニー・アルボリーノ(カレックス)
7 ソムキャット・チャントラ(カレックス)
8 セルジオ・ガルシア(カレックス)
9 ジョー・ロバーツ(カレックス)
10 サム・ロウズ(カレックス)
11 デニス・フォッジャ(カレックス)
12 ボ・ベンスナイダー(カレックス)
13 ダリン・ビンダー(カレックス)
14 羽田大河(カレックス)
15 アルベルト・アレナス(カレックス)
16 マルコス・ラミレス(フォワード)
17 小椋藍(カレックス)
18 アレックス・エスクリグ(フォワード)
19 ロリー・スキナー(カレックス)
20 ジェレミー・アルコバ(カレックス)
21 イサン・グエバラ(カレックス)
22 ルーカス・トゥロビッチ(カレックス)
23 ロレンゾ・バルダッサリ(カレックス)
24 マッティア・カサデイ(カレックス)
25 アロンソ・ロペス(ボスコスクーロ)
NC バリー・バルタス(カレックス)
NC ゾンダ・ファン・デン・グールベルグ(カレックス)
NC 野佐根航汰(カレックス)
NC フィリップ・サラッチ(カレックス)
NC アルベルト・スーラ(フォワード)