MotoGP第15戦インドネシアGP Moto3クラス3日目決勝は、インドネシア、プルタミア・マンダリカ・インターナショナルサーキットで、現地時間午後12時(日本時間午後1時)から20周で争われた。気温31度、路面温度59、湿度65％、晴れたドライコンディション。
　サイティングラップ、佐々木歩夢(ハスクバーナ)が6コーナーで転倒するという波乱の幕開け。佐々木は何とか修理が間に合い、11番グリッドからスタートは出来たものの、スタート時に問題が発生しスタートで出遅れ、順位を落とす。
　1周目、ポールポジションスタートのディオゴ・モレイラ(KTM)が好スタートでホールショットを奪う。続いてコリン・ベイヤー(ハスクバーナ)、ダビド・アロンソ(ガスガス)、イバン・オルトラ(KTM)、ダニエル・オルガド(KTM)、古里太陽(ホンダ)、ジャウメ・マシア(ホンダ)、デニス・オンジュ(KTM)、ダビド・ムニョス(KTM)、マッテオ・ベルテッレ(ホンダ)の順で混戦になる。
　2周目に入ると、オルガドがアロンソ、オルトラを抜いて3番手浮上。3周目に入ると、更に混戦が激しくなり、オルガド、ベイヤー、モレイラ、マシア、アロンソ、ムニョス、古里が上位争いを繰り広げた。4周目10コーナーで、アナ・カラスコ(KTM)が転倒。イエローフラッグが出される。
　中盤は、オルガド、マシア、アロンソ、ベイヤー、モレイラ、ムニョス、オンジュ、ベルテッレ、古里、ジョエル・ケルソ(CFMOTO)、ホセ・アントニオ・ルエダ(KTM)で混戦の上位グループになった。9周目には、古里が自己ベストレースラップ1分38秒959でファーステストラップを出す。
　残り10周、オルガド、モレイラ、ベイヤー、マシア、ムニョス、アロンソのトップ争いと、古里以降の7番手争いで0.699差が開いた。後半もオルガド、モレイラ、マシア、ベイヤー、アロンソ、ムニョスのトップ争いは熾烈を極め、時には順位を入れ替えながらの接戦になった。
　残り6周、オルガドが明らかなショートカットでトップに立ち、ロングラップペナルティーを科される。オルガドはこれにより、残り5周でロングラップに入り、順位を10番手まで下げた。残り4周でも、マシア、アロンソ、ムニョス、ベイヤー、古里、モレイラ、オンジュ、ベルテッレ、ルエダ、オルガドと順位を変えてトップグループの混戦が続いた。
　残り3周でもマシア、アロンソ、ムニョス、モレイラ、ベイヤー、古里、オンジュ、オルガドと順位を入れ替えながら、激しいトップ争いが続く。残り2周では、ムニョス、マシア、モレイラ、ベイヤー、オルガド、アロンソ、オンジュと更に順位を入れ替えながらの混戦が続いた。
　最終ラップ直前、オルガドにコースリミットオーバーにより、再びロングラップペナルティーが科された。最終ラップ、モレイラ、ムニョス、アロンソ、オルガド、オンジュ、マシア、古里、ベイヤー、ルエダ、ベルテッレまでの差は僅かコンマ6。
　混戦を勝ち抜いたのは、ポールポジションスタートのモレイラだった。2位アロンソ、3位ムニョス、4位ベイヤー、5位ルエダ、6位マシア、7位に古里が入り、古里は自己最高位を勝ち取った。モレイラは、ブラジル人で初めてポールトゥーウィン。
　古里以外の日本人ライダーは鳥羽海渡(ホンダ)が12位、山中琉聖(ガスガス)が15位、佐々木は18位。この結果により、チャンピオンシップポイントランキングが、1位マシア209ポイント、2位佐々木193ポイント、3位オルガド192ポイント、4位アロンソ180ポイントとなり、こちらも更に混戦を呈してきた。


MotoGP第15戦インドネシアGP Moto3クラス3日目　決勝結果
1 ディオゴ・モレイラ (KTM)
2 ダビド・アロンソ (ホンダ)
3 ダビド・ムニョス (ガスガス)
4 コリン・ベイヤー (ハスクバーナ)
5 ホセ・アントニオ・ルエダ (KTM)
6 ジャウメ・マシア (ホンダ)
7 古里太陽 (KTM)
8 デニス・オンジュ (ホンダ)
9 イバン・オルトラ (KTM)
10 ステファノ・ネパ (KTM)
11 マッテオ・ベルテッレ (ハスクバーナ)
12 鳥羽海渡 (KTM)
13 リカルド・ロッシ (CFMOTO)
14 ダニエル・オルガド (ホンダ)
15 山中琉聖 (ホンダ)
16 ジョエル・ケルソ (KTM)
17 アルビ・アディタマ (ホンダ)
18 佐々木歩夢 (ホンダ)
19 チャビエル・アルティガス (ガスガス)
20 フィリッポ・ファリオリ (ホンダ)
21 二コラ・カッラロ (ホンダ)
22 ジョシュア・ワットリー (ホンダ)
23 ロレンツォ・フェロン (ホンダ)
24 シャリフディン・アズマン (KTM)
25 マリオ・アジ (KTM)
26 ノア・デットワイラー (CFMOTO)
NC スコット・オグデン (KTM)
NC エイドリアン・フェルナンデス (KTM)
NC アナ・カラスコ (KTM)