MotoGP第15戦インドネシアGP MotoGPクラス2日目、MotoGPスプリントはインドネシア、プルタミア・マンダリカ・インターナショナルサーキットで現地時間午後3時(日本時間午後4時)から13周で争われた。気温32度、路面温度59度、湿度65％、晴れ切ったドライコンディション。ライダーも観客もとても暑そうで、スタート直前までドリンクを飲んだり、頭からタオルを被ったりしていた。
　ポール・ポジションスタートのルカ・マリーニ(ドゥカティ)が好スタートを切り、ホールショットを奪ったものの、2番手マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)が3コーナー付近ではトップに立つ。その後方が3番手ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、4番手ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)、5番手ブラッド・ビンダー(KTM)、6番手アレイシ・エスパロガロ(アプリリア)、7番手マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)、8番手ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)、9番手ジャック・ミラー(KTM)、10番手エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)、11番手フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)と続いた。マルク・マルケス(ホンダ)は1周目11コーナーで転倒、リタイアした。
　2周目に入ってもトップはビニャーレス、2番手マリーニは変わらず、3番手にマルティンがクアルタラロを抜いて上がってきた。2周目の11コーナーではビンダーをインから抜きに入ったアレイシ・エスパロガロが火花を上げタイヤを滑らせ、ビンダーを巻き込む形で転倒。両者、再スタート出来たもののアレイシ・エスパロガロは7周でリタイア。
　3周目ではトップのビニャーレスは2番手マリーニと0.725と差を広げた。ジャンアントニオはファーステストラップ1分30秒945を出し4番手クアルタラロに迫ろうとしていた。4周目に入り、ベゼッキがジャンアントニオを抜いて5番手に上がり、マルティンは最速1分30秒767で前二人を追い上げる。5周目に入ると、トップのビニャーレスは2番手マリーニに0.932と差を付けていた。
　6周目には、マルティンがマリーニを捉え2番手に浮上。7周目に入ると、トップのビニャーレスと2番手マルティンの差が詰まり始める。8周目には、マルティンとビニャーレスの差は0.503まで縮んだ。9周目の残り5周で、マルティンがビニャーレスを抜くと、3番手マリーニもビニャーレスとの差を詰めた。
　残り4周でマリーニはビニャーレスを抜いて2番手に再び浮上。残り3周では、ベゼッキがビニャーレスとサイドバイサイドの3番手争いとなる。残り2周、マルティンをマリーニが追い続け、差を縮める。ラストラップ、マルティンは逃げ切りトップでチェッカー、2位はマリーニ。最終ラップでビニャーレスを抜いたベゼッキが3位でチェッカーを受けた。4位ビニャーレス、5位クアルタラロ、6位ジャンアントニオ、7位バスティアニーニ、8位バニャーヤ、9位ミラー、10位オリベイラ、11位に日本人ライダー中上貴晶(ホンダ)が入った。

　この結果により、コンストラクターズでは、3人を表彰台に送り込んだドゥカティが502ポイントを獲得し、2番手KTMに229ポイント差を付け、チャンピオンを獲得した。
ライダーのチャンピオンシップポイントリーダーは入れ替わり、マルティンは328ポイントで1位となった。2位が321ポイントでバニャーヤ、3位272ポイントでベゼッキ。初めてポイントランキングでトップに立ったマルティン、2番手で追う立場になったバニャーヤ、鎖骨手術からわずか6日で3位表彰台に立ったベゼッキ、この3人のチャンピオンシップ争いから益々目が離せない。スプリント11位に入った、中上の決勝も楽しみだ。


MotoGP 第15戦インドネシアGP MotoGP2日目 スプリント結果
1 ホルヘ・マルティン（ドゥカティ)
2 ルカ・マリーニ(ドゥカティ)
3 マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)
4 マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)
5 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
6 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)
7 エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)
8 フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)
9 ジャック・ミラー(KTM)
10 ミゲール・オリベイラ(アプリリア)
11 中上貴晶(ホンダ)
12 ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)
13 アウグスト・フェルナンデス(ガスガス)
14 ラウル・フェルナンデス(アプリリア)
15 フランコ・モルビデリ(ヤマハ)
16 ジョアン・ミル(ホンダ)
17 ポル・エスパロガロ(ガスガス)
18 アレックス・リンス(ホンダ)
19 ブラッド・ビンダー(KTM)
NC アレイシ・エスパロガロ(アプリリア)
NC マルク・マルケス(ホンダ)