MotoGP第11戦カタルニアGP MotoGPクラス3日目決勝結果
2023/09/04
MotoGP第11戦カタルニアGPのMotoGPクラスは3日目、現地時間午前9時45分(日本時間午後4時45分)からウォームアップ走行が行なわれた。レインフラッグが振られ、レインスポットがある難しいコンディションで、エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)は転倒。バスティアニーニはフリー走行のペナルティーで3グリッドダウンを科され、予選11番手から下がり、14番グリッドスタートとなっていた。この走行では、トップがマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)、2番手アレイシ・エスパロガロ(アプリリア)、3番手フランコ・モルビデリ(ヤマハ)の順だった。
決勝は、現地時間午後2時(日本時間午後9時)、気温26度、路面温度32度、曇って風が強いドライコンディションで始まった。24周で争われるはずのこのレースは、フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)が好スタート発進したが、1コーナーで、バスティアニーニがスリップ、転倒することによって起きた多重クラッシュと、そのすぐ後にバニャーヤがかなり激しいハイサイドで転倒したことにより赤旗中断。
バニャーヤは、コース場に身体が投げ出され、後続のブラッド・ビンダー(KTM)が避け切れず、脚を轢いてしまう形になり、メディカルチェックのため、メディカルセンターへ運ばれた。その後、精密検査のためにバルセロナの病院に搬送されている。バスティアニーニもメディカルチェックを受けるため、この後に再開されたレースには間に合わず欠場となった。
ドゥカティワークスが不在となった再スタートは、現地時間2時21分にゲートが閉じられ、1周少ない23周で競われることとなった。公式発表、延べ152065人の観客が見守る中、先頭に立ったのはビニャーレス。続いて、ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)、アレイシ・エスパロガロ、ミゲール・オリベイラ(アプリリア)、ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)、ジャック・ミラー(KTM)、アレックス・マルケス(ドゥカティ)、ブラッド・ビンダー(KTM)、マルク・マルケス(ホンダ)、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)と続いた。
開始間もなく、ポル・エスパロガロ(ガスガス)はマシントラブルでスローダウン、リタイア。4周目にはビンダー、10周目にはラウル・フェルナンデス(アプリリア)もそれぞれマシントラブルでリタイアしている。
再スタート後は、終始、アプリリア劇場となり、一時はビニャーレス、アレイシ・エスパロガロ、オリベイラのアプリリア3人でトップ3を独占した。スタートからトップを続けていたビニャーレスは、残り4周でフロントタイヤが厳しくなり、タイムが伸ばしきれず、2番手に付けていたアレイシ・エスパロガロに首位を奪われる。ビニャーレスが、インから来たアレイシ・エスパロガロとの接触を避けた結果、コースを外れる場面もあったが、アレイシ・エスパロガロとビニャーレスは他を寄せ付けずワンツーフィニッシュ。3位にはオリベイラを再び抜いたマルティンが入り、地元スペイン人ライダーが表彰台を独占した。
アプリリアの最高峰クラス1-2、並びに同時に表彰台2名が上るのは史上初。喜びのあまりか、アレイシ・エスパロガロとビニャーレスは、ウィニングランでマシンを交換して戻って来た。バニャーヤ、マルティンに続き、3人目のスプリント、決勝、両方の勝者となったアレイシ・エスパロガロには、双子のアレイシ・エスパロガロの子供もプレゼンターと一緒にトロフィーを渡しに来るなど、感動的な表彰台となった。
年間ポイントは、バニャーヤ260ポイント、マルティン210ポイント、ベゼッキ189ポイント、ビンダー166ポイント、アレイシ・エスパロガロ154ポイント、ザルコ141ポイントで、後半残り9戦、益々激しいチャンピオンシップ争いとなりそうだ。
MotoGP 第11戦カタルニアGP MotoGP3日目決勝結果
1 アレイシ・エスパロガロ (アプリリア)
2 マーベリック・ビニャーレス (アプリリア)
3 ホルヘ・マルティン (ドゥカティ)
4 ヨハン・ザルコ (KTM)
5 ミゲール・オリベイラ (アプリリア)
6 アレックス・マルケス (ドゥカティ)
7 ファビオ・クアルタラロ (ヤマハ)
8 ジャック・ミラー (KTM)
9 アウグスト・フェルナンデス (ガスガス)
10 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ (ドゥカティ)
11 ルカ・マリーニ (ドゥカティ)
12 マルコ・ベゼッキ (ドゥカティ)
13 マルク・マルケス (ホンダ)
14 フランコ・モルビデリ (ヤマハ)
15 中上貴晶 (ホンダ)
16 イケル・レクオナ (ホンダ)
17 ジョアン・ミル (ホンダ)
NC ラウル・フェルナンデス (アプリリア)
NC ブラッド・ビンダー (KTM)
NC ポル・エスパロガロ (ガスガス)
NS エネア・バスティアニーニ (ドゥカティ)
NS フランチェスコ・バニャーヤ (ドゥカティ)
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