MotoGP第13戦オーストリアGP Moto3決勝
2022/08/22
MotoGP第13戦オーストリアGP、Moto3クラスは、オーストリアのレッドブル・リンクで決勝レースを行ない、佐々木 歩夢(ハスクバーナ)が優勝した。
Moto3クラスの決勝レースは気温19度、路面温度20度のドライコンディションの下、23周で争われた。
デニス・オンジュ(KTM)が好スタートを切り、佐々木、ダニエル・オルガド(KTM)、鈴木 竜生(ホンダ)の順で続く。佐々木は1周目の9コーナーでトップに浮上。序盤は大きな集団のトップ争いとなる。
前戦イギリスGP決勝中の接触転倒により、ダブルロングラップペナルティを科せられていた佐々木は、3周目に1回目を、5周目に2回目のロングラップペナルティを消化したため一時は21位まで後退する。
4周目に鈴木がトップに浮上、6周目までリードするが、イサン・グエバラ(ガスガス)が7周目の1コーナーでトップに立つ。佐々木は7周目には15位まで挽回。9周目には13人のライダーによるトップ集団に追いつく。
グエバラは12周目までトップをキープしたが、佐々木が12周目には4位まで浮上、13周目の1コーナーで2位に上がると、続く3コーナーでトップに浮上する。鈴木が2位に続き、日本人ライダーがワンツー体制を築く。
16周目には佐々木と鈴木がやや抜け出し、3番手をオンジュとダビド・ムニョス(KTM)が競り合う。佐々木はトップに立った後、ポジションをキープ。2回のロングラップペナルティを跳ね返し、オランダGPに続いて、今シーズン2勝目を記録した。僅差の2位に鈴木が続き、日本人ライダーがワンツーフィニッシュを飾った。
世界グランプリの軽量クラス(125cc/Moto3クラス)での日本人ライダーによるワンツーフィニッシュ達成は、2001年日本GPの125ccクラス(優勝/東雅雄、2位/宇井陽一)以来21年ぶり。日本人ライダーのダブル表彰台は、2020年第12戦テルエルGP(2位/佐々木歩夢、3位/鳥羽海渡)以来2年ぶりとなる。
3番手争いは最終ラップの3コーナーでオンジュを交わしたムニョスが3位に入賞し、グランプリ2回目の表彰台を獲得。オンジュは序盤からトップ集団で周回を重ねたが、5周目の2コーナーシケインでオーバーラン、一度は順位を落としながら巻き返し、終盤まで3位をキープしていたが、惜しくも4位でゴール。
最後まで接戦となった5位争いをセルジオ・ガルシア(ガスガス)が制し、僅差でディエゴ・モレイラ(KTM)、グエバラ、オルガドの順で続いた。9位にジョン・マクフィー(ハスクバーナ)、10位に鳥羽 海渡(KTM)が入賞。
山中 琉聖(KTM)は13位入賞。古里 太陽(ホンダ)は25位でチェッカーを受けた。
ポイント争いではガルシアがランキングトップをキープ。佐々木はトップから55ポイント差のランキング4位に浮上した。
MotoGP第13戦オーストリアGP Moto3クラス決勝結果
1 佐々木 歩夢(ハスクバーナ)
2 鈴木 竜生(ホンダ)
3 ダビド・ムニョス(KTM)
4 デニス・オンジュ(KTM)
5 セルジオ・ガルシア(ガスガス)
6 ディエゴ・モレイラ(KTM)
7 イサン・グエバラ(ガスガス)
8 ダニエル・オルガド(KTM)
9 ジョン・マクフィー(ハスクバーナ)
10 鳥羽 海渡(KTM)
11 イバン・オルトラ(KTM)
12 デニス・フォッジア(ホンダ)
13 山中 琉聖(KTM)
14 チャビエル・アルティガス(CFMOTO)
15 ステファノ・ネパ(KTM)
16 ロレンソォ・フロン(ホンダ)
17 アドリアン・フェルナンデス(KTM)
18 ジャウメ・マシア(KTM)
19 リカルド・ロッシ(ホンダ)
20 エリア・バルトリーニ(KTM)
21 スコット・オグデン(ホンダ)
22 ジョエル・ケルソ(KTM)
23 アンドレア・ミーニョ(ホンダ)
24 マリオ・アジ(ホンダ)
25 古里 太陽(ホンダ)
26 ニコラ・カラーロ(KTM)
27 アルベルト・スーラ(ホンダ)
28 アナ・カラスコ(KTM)
29 ジョシュア・ワットリー(ホンダ)
R カルロス・タタイ(CFMOTO)
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