SBK（スーパーバイク世界選手権）第12戦アルゼンチンラウンドは、アルゼンチンのサーキット・サンファン・ビリクムでスーパーポールレース、レース2が開催された。

　SBKのスーパーポールレースは、気温19度、路面温度35度のドライコンディションの下、10周で争われた。

　トプラック・ラズガットリオグル（ヤマハ）が好スタートでレースをリード。ポールスタートのスコット・レディング（ドゥカティ）が2番手、ジョナサン・レイ（カワサキ）が3番手に続くが、中盤をすぎるとレイがトップから後退。ラズガットリオグルとレディングが接戦を繰り広げ、一度はラズガットリオグルがレディングを引き離すかに見えたものの、終盤にレディングが再び追いつく。しかし、ラズガットリオグルが0秒046差で逃げ切り勝利と共にレース2のポールポジションを獲得した。

　レディングが2位に入賞。レイはトップから3秒419差の3位でチェッカーを受けた。インディペンデントチームトップとなる4位にアクセル・バッサーニ（ドゥカティ）、5位にマイケル・ファン・デル・マーク（BMW）、6位にアンドレア・ロカテッリ（ヤマハ）の順で続いた。野左根 航汰（ヤマハ）は14位に入賞した。

　レース2は気温22度、路面温度41度のドライコンディションの下、21周で争われた。ラズガットリオグルが好スタートでトップに立つが、序盤からレイ、レディングがトップに立つなど、接戦を展開。中盤まではバッサーニ、ファン・デル・マーク、マイケル・リナルディ（ドゥカティ）がトップ集団についていく。

　10周目の1コーナーでレディングがトップに浮上すると、2番手以下とのリードを広げ、単独トップとなる。2番手争いはラズガットリオグルとレイが何度か順位を入れ替える接戦を展開。これでレディングのリードは広がり、終盤には3秒以上の差をつけ、そのままトップでチェッカーを受け、今シーズン7勝目を記録した。

　2番手争いは終盤になるとレイがわずかにリードを築き、2位に入賞。ラズガットリオグルはレイから1秒406遅れの3位でゴールした。

4位にバッサーニが入賞し、3レース連続でインディペンデントチームトップでチェッカーとなった。リナルディは最後はバッサーニに迫ったものの、0秒455差で5位となった。ファン・デル・マークが6位、7位にロカテッリ、
8位にギャレット・ガーロフ（ヤマハ）が入賞。ガーロフと野左根が所属するGRT Yamaha WorldSBK Teamが2021年のインディペンデントチームランキングトップを確定させた。

　9番手争いは、終盤にチャズ・デイビス（ドゥカティ）とアルバロ・バウティスタ（ホンダ）が接戦を展開。デイビスが逃げ切って9位に入賞し、10位にバウティスタが続いた。

　野左根は序盤からトップ10圏内で周回を重ね、中盤まで5人のライダーによる8番手争いの接戦に加わっていたが、中盤すぎから遅れ始め、14位入賞となった。

　アレックス・ロウズ（カワサキ）はスーパーポールレースで9位に入賞したが、カタルニアラウンドで負傷した右手首の状態が悪化したため、レース2を欠場した。

SBK第12戦アルゼンチン SBK スーパーポールレース リザルト
1 トプラック・ラズガットリオグル（ヤマハ）
2 スコット・レディング（ドゥカティ）
3 ジョナサン・レイ（カワサキ）
4 アクセル・バッサーニ（ドゥカティ）
5 マイケル・ファン・デル・マーク（BMW）
6 アンドレア・ロカテッリ（ヤマハ）
7 ギャレット・ガーロフ（ヤマハ）
8 マイケル・リナルディ（ドゥカティ）
9 アレックス・ロウズ（カワサキ）
10 レオン・ハスラム（ホンダ）
11 アルバロ・バウティスタ（ホンダ）
12 ティト・ラバット（カワサキ）
13 チャズ・デイビス（ドゥカティ）
14 野左根 航汰（ヤマハ）
15 ユージン・ラバティ（BMW）
16 レアンドロ・メルカド（ホンダ）
17 イサック・ビニャーレス（カワサキ）
18 サムエル・カバリエリ（ドゥカティ）
19 クリストフ・ポンソン（ヤマハ）
20 ルチアーノ・リボディノ（カワサキ）
21 マルコ・ソロルサ（カワサキ）

SBK第12戦アルゼンチン SBK決勝レース2 リザルト
1 スコット・レディング（ドゥカティ）
2 ジョナサン・レイ（カワサキ）
3 トプラック・ラズガットリオグル（ヤマハ）
4 アクセル・バッサーニ（ドゥカティ）
5 マイケル・リナルディ（ドゥカティ）
6 マイケル・ファン・デル・マーク（BMW）
7 アンドレア・ロカテッリ（ヤマハ）
8 ギャレット・ガーロフ（ヤマハ）
9 チャズ・デイビス（ドゥカティ）
10 アルバロ・バウティスタ（ホンダ）
11 レオン・ハスラム（ホンダ）
12 ティト・ラバット（カワサキ）
13 イサック・ビニャーレス（カワサキ）
14 野左根 航汰（ヤマハ）
15 レアンドロ・メルカド（ホンダ）
16 ユージン・ラバティ（BMW）
17 クリストフ・ポンソン（ヤマハ）
18 サムエル・カバリエリ（ドゥカティ）
19 ルチアーノ・リボディノ（カワサキ）
20 マルコ・ソロルサ（カワサキ）