MotoGP第6戦イタリアGP MotoGP決勝
2021/05/31
MotoGP第6戦イタリアGP、MotoGPクラスは、イタリアのムジェロサーキットで決勝レースを行ない、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは気温23度、路面温度42度のドライコンディションの下、23周でで争われた。
クアルタラロはポールポジションから好スタートでレースをリードするが、1周目のコントロールラインをトップで通過したのはフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)。ところがバニャーヤは2周目の9コーナーで転倒を喫し、リタイアに終わる。
2周目以降、クアルタラロとヨハン・ザルコ(ドゥカティ)がトップ争いを展開。しかし、クアルタラロは周回ごとにザルコとの差を広げていき、序盤が終わる8周目の時点で約1秒半のリードを取る。
クアルタラロはその後もリードを広げて独走。終盤には約4秒とリードを拡大。最後はペースを落としながらも、独走で今シーズン3勝目を達成した。
2番手争いは中盤までザルコとミゲール・オリベイラ(KTM)による競り合いとなったが、15周目にオリベイラがザルコをパス。同じタイミングで追い上げてきたジョアン・ミル(スズキ)とアレックス・リンス(スズキ)が加わり、4人による2番手争いとなる。
この中から19周目の最終コーナーでリンスが転倒しリタイアに。ザルコも遅れ始め、終盤はオリベイラとミルの一騎打ちの戦いとなる。
最終ラップまで続いた攻防をオリベイラが抑えて2位でゴール。僅差の3位でミルが続いたが、チェッカー後にオリベイラに最終ラップでのトラックリミットオーバーにより1ポジションダウンのペナルティが課される。
これでミルが2位かと思われたが、ミルも最終ラップにトラックリミットをオーバーしており、同様に1ポジションダウンのペナルティが課されたため、最終的にチェッカー順どおりにオリベイラが2位、ミルが3位入賞となった。オリベイラは今シーズン初表彰台を獲得、ミルは第3戦ポルトガルGP以来となるシーズン2度目の表彰台に立った。
ザルコは4位でゴール。序盤から上位で周回を重ねた、ブラッド・ビンダー(KTM)が5位、ジャック・ミラー(ドゥカティ)が6位、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が7位に入賞した。
8位にマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)、9位にダニロ・ペトルッチ(KTM)、10位にバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)に入賞したが、いずれも中盤すぎまでトップ10圏外で周回を重ねており、上位のライダーの脱落により、トップ10でチェッカーを受けた。
イケル・レクオナ(KTM)が11位、ポル・エスパルガロ(ホンダ)が12位、代役参戦のミケーレ・ピロ(ドゥカティ)が13位、アレックス・マルケス(ホンダ)が14位、ロレンツォ・サバドーリ(アプリリア)が15位に入賞。
フランコ・モルビデリ(ヤマハ)は2周目の3コーナーで転倒したマルク・マルケス(ホンダ)のマシンを避けてグラベルに飛び出し、最下位まで後退、追い上げたが16位に止まった。ルカ・マリーニ(ドゥカティ)は17位でゴール。
15番グリッドからスタートした中上 貴晶(ホンダ)は、8番手走行中の20周目の14コーナーで転倒リタイア。マルク・マルケスは2周目の3コーナーで、ビンダーのインを差した際に転倒し、リタイアに終わった。エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)はスタート前のウォーミングアップラップを終えてグリッドに着く直前、前を走っていたザルコにジャックナイフ状態で追突し転倒。ザルコは転倒を免れたが、マシンのリアカウル部にダメージを受けた。バスティアニーニはスタートできないままに、MotoGPクラスで初のホームレースを終えた。
MotoGP第6戦イタリアGP MotoGPクラス決勝結果
1 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
2 ミゲール・オリベイラ(KTM)
3 ジョアン・ミル(スズキ)
4 ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)
5 ブラッド・ビンダー(KTM)
6 ジャック・ミラー(ドゥカティ)
7 アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)
8 マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)
9 ダニロ・ペトルッチ(KTM)
10 バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
11 イケル・レクオナ(KTM)
12 ポル・エスパルガロ(ホンダ)
13 ミケーレ・ピロ(ドゥカティ)
14 アレックス・マルケス(ホンダ)
15 ロレンツォ・サバドーリ(アプリリア)
16 フランコ・モルビデリ(ヤマハ)
17 ルカ・マリーニ(ドゥカティ)
R 中上 貴晶(ホンダ)
R アレックス・リンス(スズキ)
R フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)
R マルク・マルケス(ホンダ)
R エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)
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