MotoGP第13戦ヨーロッパGP Moto3決勝
2020/11/09
MotoGP第13戦ヨーロッパGP、Moto3クラスは、スペインのバレンシア、リカルド・トルモサーキットで決勝レースを行ない、ラウル・フェルナンデス(KTM)が優勝した。
Moto3クラスの決勝レースは気温17度、路面温度16度のドライコンディションで争われた。3番グリッドからスタートしたセレスティーノ・ビエッティ(KTM)が好スタートでレースをリードするが、2周目の4コーナーでハイサイド転倒。直後にいたアルベルト・アレナス(KTM)にアロンソ・ロペス(ハスクバーナ)が追突し、ロペスが転倒、アレナスは転倒こそ免れたものの、マシンにダメージを負いピットインを余儀なくされる。
この混乱を切り抜けてトップに浮上したフェルナンデスは2番手以下に1秒半ほどのリードをとって2周目を終えると、その後、2秒半前後とリードを広げて独走。レース終盤には2番手争いを展開したトニー・アルボリーノ(ホンダ)、セルジオ・ガルシア(ホンダ)、小椋 藍(ホンダ)にその差を縮められたが、トップに立った後は一度もその座を脅かされることなく、グランプリ初優勝を達成した。
2番手争いはアルボリーノが終盤までリードしていたが、最終ラップの1コーナーでガルシアがアルボリーノをパス、小椋も6コーナーでアルボリーノを交わして3番手に浮上し、ガルシアが2位、小椋が3位に入賞した。小椋はエミリオ・ロマーニャGP以来となる今シーズン7回目の表彰台を獲得。
アルボリーノは僅差の4位でゴール。5位にダリン・ビンダー(KTM)、6位にカルロス・タタイ(KTM)、7位にステファノ・ネパ(KTM)、8位にジェレミー・アルコバ(ホンダ)、9位にフィリップ・サラック(ホンダ)の順で続き、26番グリッドから1周目15番手と好スタートでポジションを挽回した佐々木 歩夢(KTM)が10位に入賞した。
山中 琉聖(ホンダ)が16位、國井 勇輝(ホンダ)が17位でゴール。鳥羽 海渡(KTM)は序盤は2番手争いの集団に加わっていたが、マシンのテクニカルトラブルでレース中盤を前に後退。16周を終えたところでピットに戻りリタイアとなった。鈴木 竜生(ホンダ)は7番手を争っていた14周目の2コーナーで、インに入ってきたガブリエル・ロドリゴ(ホンダ)に接触されて転倒リタイアに終わった。
チャンピオンシップリーダーのアレナスは、ロペスに追突されたマシンをピットに戻って修復し、再びコースに戻ったものの、最終的に黒旗を掲示されてレースから除外された。これによりアレナスはノーポイントに終わり、ランキングトップは維持しているが、ランキング2位の小椋との差は3ポイントに縮まった。ランキング3位のビエッティは転倒後、再スタートしたもののノーポイントに終わり、小椋とのポイント差は17ポイントに拡大。アルボリーノがランキング4位に浮上し、アラゴン2連戦で連勝を飾り、ランキング4位で今レースに臨んだジャウマ・マシア(ホンダ)は28番グリッドから追い上げ途中の10周目の4コーナーで転倒リタイア、ランキング5位に後退した。
MotoGP第13戦ヨーロッパGP Moto3クラス決勝結果
1 ラウル・フェルナンデス(KTM)
2 セルジオ・ガルシア(ホンダ)
3 小椋 藍(ホンダ)
4 トニー・アルボリーノ(ホンダ)
5 ダリン・ビンダー(KTM)
6 カルロス・タタイ(KTM)
7 ステファノ・ネパ(KTM)
8 ジェレミー・アルコバ(ホンダ)
9 フィリップ・サラック(ホンダ)
10 佐々木 歩夢(KTM)
11 リカルド・ロッシ(KTM)
12 アンドレア・ミーニョ(KTM)
13 ロマーノ・フェナティ(ハスクバーナ)
14 デニス・オンジュ(KTM)
15 ガブリエル・ロドリゴ(ホンダ)
16 山中 琉聖(ホンダ)
17 國井 勇輝(ホンダ)
18 ジェイソン・デュパスキエ(KTM)
19 ダビデ・ピッツオーリ(KTM)
20 バリー・バルトゥス(KTM)
21 マクシミリアン・コフラー(KTM)
22 カイルール・イダム・パウィ(ホンダ)
23 セレスティーノ・ビエッティ(KTM)
R ニッコロ・アントネッリ(ホンダ)
R 鳥羽 海渡(KTM)
R 鈴木 竜生(ホンダ)
R デニス・フォッジア(ホンダ)
R ジャウマ・マシア(ホンダ)
R ジョン・マクフィー(ホンダ)
R アロンソ・ロペス(ハスクバーナ)
R アルベルト・アレナス(KTM)
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