野左根航汰が来シーズン、SBKにレギュラー参戦決定
2020/10/12
ヤマハ・モーター・ヨーロッパNVは10月12日に2021年スーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦するチーム体制を発表した。
パタ・ヤマハ・ワールドSBKオフィシャルチームはトプラック・ラズガットリオグルが継続参戦し、今年のスーパースポーツ世界選手権(SSP)のチャンピオンであるアンドレア・ロカテッリが新たに加わることになった。また、GRTヤマハ・ワールドSBKジュニアチームからは、来季でSBK2年目となるアメリカ人ライダーのギャレット・ガーロフに加えて、全日本JSB1000クラスで活躍する野左根航汰が新たに参戦する。ヤマハは野左根選手のSBK初挑戦をサポートし、世界で通用するライダーを目指す。
「今後、自分がさらに成長していくためには、スーパーバイク世界選手権(SBK)こそ最適だと考えていたので、こうしたチャンスをいただきうれしく思いますし、ヤマハには感謝の気持ちしかありません。SBKは世界のトップライダーがそろい、現在と使うタイヤが異なり、ほとんどが初のコースでもあるため厳しい戦いになると覚悟しています。しかし、日本のトップライダーとしての意地もありますし、日本のファンの期待に応え、世界のファンに認められるためにも、最初から勝負の年と位置づけ、戦える準備をしっかりしていきたいと思います。また加入するGRTヤマハ・ワールドSBKジュニアチームは今年、ギャレット・ガーロフ選手が表彰台に立つなど素晴らしいチームです。ともに仕事をしていくことで自分もさらに成長できると期待しています。現在、全日本選手権はシーズンの真っ最中です。JSB1000クラスではランキングトップですが、チャンピオンとしてSBKに挑戦するのが理想なので、まずは残る2大会に集中し、全力でタイトルを獲りにいきます」と野左根はSBK参戦に向けてコメント。
また、野左根が現在所属する、全日本JSB1000参戦チームであるヤマハ・ファクトリー・レーシングチームの監督であり、自身SBKに参戦経験を持つ吉川和多留監督は、「野左根選手はJSB1000での戦績が示す通り、今シーズンはますます力をつけ速く、強くなっています。新型コロナウイルス感染症の影響により、欧州もまだ大変な状況ですが、今は伸び盛りの時でSBKへの参戦するには非常にいいタイミングであり、素晴らしいチャンスです。加入するチームも、ジュニアチームということですが、すぐに結果を求められるトップチームとは違い、失敗を恐れずにチャレンジができて、ステップアップしていくためには最高の環境です。世界のレースはさらに厳しいですが、より一層努力を重ね、さらに飛躍してくれることを期待します」とのコメントを寄せている。
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