MotoGP第10戦フランスGP、Moto2クラスは、フランスのル・マン（ブガッティ・サーキット）で決勝レースを行ない、サム・ロウズ（カレックス）が優勝した。


　Moto2クラスの決勝レースは気温15度、路面温度15度のウエットコンディションで争われた。今回MotoGPクラスの後に決勝が行なわれたMoto2クラスだが、雨は上がり、路面コンディションは回復傾向にあったものの、ウエット宣言がなされ、気温15度、路面温度15度のウエットコンディションで争われた。

　スタートに向けたウォームアップラップの開始直前、ポールポジションスタートのジョー・ロバーツ（カレックス）がマシンをピットに戻す。その間にウォームアップラップが始まり、大きく遅れてコースインしたロバーツのグリッド到着を待たずにレースはスタート。

　好スタートを見せたのはレミー・ガードナー（カレックス）だったが、ロウズが2周目にトップに浮上。ジェイク・ディクソン（カレックス）が2番手に続き、ガードナー、チャビ・ビエルヘ（カレックス）の4人がトップ争いを展開する。この中からビエルへが5周目の10コーナーで転倒を喫しリタイア。トップ争いはロウズとディクソンの一騎打ちとなる。

　7周目の8コーナー進入でトップのロウズがオーバーラン。この間にディクソンがトップに浮上し、ロウズとの間に約3秒のリードを築く。ディクソンはこの後、終盤までトップをキープ。終盤にはロウズがその差を縮めてディクソンを追う展開となる。この時点でロウズと3番手との間には約6秒の差があった。

　ところが、ディクソンとロウズの差が約1秒に縮まった終盤の21周目の14コーナーでディクソンが転倒リタイアに終わり、ロウズがトップに浮上。ロウズは今シーズン初、2016年のアラゴンGP以来となる優勝を達成した。

　終盤、マルコ・ベゼッチ（カレックス）とガードナーが接戦を展開したが、ガードナーが最終ラップの13コーナーでベゼッチを交わして2位に入賞。僅差の3位にベゼッチが入賞した。

　中盤以降、ベゼッチ、ガードナーとポジションを争っていたアウグスト・フェルナンデス（カレックス）は終盤に遅れたが、今シーズンベストリザルトとなる4位に入賞。大きく遅れたものの、単独5位にトーマス・ルティ（カレックス）が続き、最後尾から追い上げたロバーツが6位に入賞した。

　7位にファビオ・ディ・ジャンアントニオ（スピードアップ）、8位にロレンツォ・バルダッサーリ（カレックス）、9位にソムキャット・チャントラ（カレックス）、10位にマーセル・シュローター（カレックス）が入賞。エネア・バスティアニーニ（カレックス）は11位、ルカ・マリーニ（カレックス）は17位でゴール。長島 哲太（カレックス）は21位でチェッカーを受けた。

　チャンピオンシップ争いではノーポイントに終わったものの、マリーニがランキングトップをキープ。15ポイント差のランキング2位にバスティアニーニ、バスティアニーニと5ポイント差のランキング3位にベゼッチの順となった。


Moto2第10戦フランスGP Moto2クラス決勝結果
１ サム・ロウズ（カレックス）
２ レミー・ガードナー（カレックス）
３ マルコ・ベゼッチ（カレックス）
４ アウグスト・フェルナンデス（カレックス）
５ トーマス・ルティ（カレックス）
６ ジョー・ロバーツ（カレックス）
７ ファビオ・ディ・ジャンアントニオ（スピードアップ）
８ ロレンツォ・バルダッサーリ（カレックス）
９ ソムキャット・チャントラ（カレックス）
10 マーセル・シュローター（カレックス）
11 エネア・バスティアニーニ（カレックス）
12 エクトル・ガルソ（カレックス）
13 マルコス・ラミレス（カレックス）
14 ステファノ・マンジ（MVアグスタ）
15 ハフィス・シャリン（スピードアップ）
16 シモーネ・コルシ（MVアグスタ）
17 ルカ・マリーニ（カレックス）
18 ロレンツォ・ダラ・ポルタ（カレックス）
19 エドガー・ポンス（カレックス）
20 ボ・ベンスナイダー（NTS）
21 長島 哲太（カレックス）
22 ピオトル・ビェシェキルスキ（NTS）
DQ カスマ・ダニエル・ビン・カスマユディン（カレックス）
Ｒ ジェイク・ディクソン（カレックス）
Ｒ ホルヘ・ナバーロ（スピードアップ）
Ｒ ニッコロ・ブレーガ（カレックス）
Ｒ アンディ・イズデイハール（カレックス）
Ｒ チャビ・ビエルヘ（カレックス）
Ｒ ホルヘ・マルティン（カレックス）