MotoGP第6戦スティリアGP MotoGP決勝
2020/08/24
MotoGP第6戦スティリアGP、MotoGPクラスは、オーストリアのレッドブル・リンクで決勝レースを行ない、ミゲール・オリベイラ(KTM)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは17周目の1コーナーで、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)が転倒、マシンがエアフェンスを直撃し、炎上したため赤旗中断となった。ビニャーレスはブレーキトラブルにより、200km/hを超えるスピードから自らマシンから飛び降りたが、幸いなことに大きなケガはなかった。
赤旗時点でトップに立っていたのはジョアン・ミル(スズキ)。ミルは好スタートでレースをリード。2番手にジャック・ミラー(ドゥカティ)、3番手に中上 貴晶(ホンダ)が続いていた。ミルは中断時点で約2秒半のリードを取っており、中上は何度かミラーの前に出るなど、ミラーと2番手争いを展開。4番手以下に約2秒ほどのリードを取っており、表彰台は確実という位置を走っていた。しかし、赤旗中断により、レースは仕切り直しとなり、16周目のコントロールライン通過順位をグリッドに、12周で再スタートとなった。
再スタートレースでもミルが好スタートを見せるが、ミラーがトップに立ち、ミル、ポル・エスパルガロ(KTM)が続き、トップ争いを展開する。ポル・エスパルガロは5周目の3コーナーでミルを交わして2番手に浮上すると、6周目にはミラーを交わしてトップに浮上。ミルはオリベイラにも交わされて4番手に後退してしまう。
終盤にはポル・エスパルガロ、ミラー、オリベイラの3人によるトップ争いとなり、4コーナーでミラーがトップに浮上するが、ポル・エスパルガロもすぐに抜き返す。最終コーナー進入でミラーがポル・エスパルガロのインを突き、ポル・エスパルガロはラインがワイドになり、ランオフエリアに飛び出してしまい、ミラーもラインを外す。この時点で3番手につけていたオリベイラが、これでトップに浮上。そのままチェッカーを受け、MotoGPクラス初優勝を達成した。
この勝利はポルトガル人ライダーによる最高峰クラス初優勝となり、オリベイラは最高峰クラス通算900戦目の勝者となった。
僅差の2位にミラーが続き、ポル・エスパルガロは3位でフィニッシュ。ミルが4位、アンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)が5位、アレックス・リンス(スズキ)が6位に入賞。
中上は再スタートレースでもスタートからトップ集団に加わったが、1周目の4コーナーで外側に追い出される形となり、トップ争いからやや遅れ、7番手前後を走行。トップから1.864秒差の7位でゴールとなった。
8位にブラッド・ビンダー(KTM)、9位にバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、10位にイケル・レクオナ(KTM)が入賞。
ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が11位、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が12位、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が13位、ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)が14位、フランコ・モルビデリ(ヤマハ)が15位に入賞した。
アレックス・マルケス(ホンダ)は16位、カル・クロッチロウ(ホンダ)は17位、ステファン・ブラドル(ホンダ)は18位、ブラッドリー・スミス(アプリリア)は19位、ミケーレ・ピロ(ドゥカティ)は20位、ティト・ラバット(ドゥカティ)は21位でゴール。ビニャーレスは再スタートレースには出走しなかった。
MotoGP第6戦スティリアGP MotoGPクラス決勝結果
1 ミゲール・オリベイラ(KTM)
2 ジャック・ミラー(ドゥカティ)
3 ポル・エスパルガロ(KTM)
4 ジョアン・ミル(スズキ)
5 アンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)
6 アレックス・リンス(スズキ)
7 中上 貴晶(ホンダ)
8 ブラッド・ビンダー(KTM)
9 バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
10 イケル・レクオナ(KTM)
11 ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)
12 アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)
13 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
14 ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)
15 フランコ・モルビデリ(ヤマハ)
16 アレックス・マルケス(ホンダ)
17 カル・クロッチロウ(ホンダ)
18 ステファン・ブラドル(ホンダ)
19 ブラッドリー・スミス(アプリリア)
20 ミケーレ・ピロ(ドゥカティ)
21 ティト・ラバット(ドゥカティ)
マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)
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