MotoGP第6戦スティリアGP、MotoGPクラスは、オーストリアのレッドブル・リンクで2日目の予選を行ない、ポル・エスパルガロ（KTM）が1分23秒580でポールポジションを獲得した。

　MotoGPクラスの3回のフリー走行でトップに立ったのはジョアン・ミル（スズキ）。ミルはFP3でトップタイムを記録。総合11番手以下のライダーによって争われるQ1でヨハン・ザルコ（ドゥカティ）がトップタイムを記録。2番手に続いたダニロ・ペトルッチ（ドゥカティ）の二人に、フリー走行総合上位10名のライダーを加えた12名のライダーによって、Q2は気温32度、路面温度54度のドライコンディションで争われた。

　ポル・エスパルガロは開始6分すぎに1分23秒645を記録してリーダーボードのトップに立つが、開始6分49秒で中上 貴晶（ホンダ）が1分23秒602を記録してトップに浮上。1回目のアタックをトップで終える。

　2回目のアタックが始まると、残り3分を切ったところでポル・エスパルガロが1分23秒580を記録してトップを奪還。中上もラストアタックで区間ベストを更新しながら、タイム更新をねらうが、トラックリミットオーバーでタイムキャンセルとなり、ポル・エスパルガロがMotoGPクラス初ポールポジションを獲得。KTMにとってもホームレースでMotoGPクラス初ポールポジション獲得となった。

　中上は1分23秒602で2番手に続き、MotoGPクラス初フロントロウを獲得。セクターベストの合算では、中上が最速ラップを記録している。中上はフリー走行総合3番手でQ2に進出。FP4ではトップタイムを記録している。

　ザルコが、1分23秒632で3番手に続いた。ザルコは先週の転倒で右手の舟状骨を骨折して手術。金曜日にメディカルチェックをパスし、土曜日午前中のFP3から走行を開始したが、Q1でトップタイムを記録し、Q2に進むと3番手タイムを記録した。なお、先週の決勝レースでのインシデントの原因となったことで、ザルコはフロントロウを獲得しながら、決勝レースはピットロードからのスタートとなる。

　フリー走行総合トップのミルは1分23秒678で4番手。ザルコのペナルティでミルが繰り上がり、フロントロウ3番グリッドからのスタートとなる。

　5番手に1分23秒700でジャック・ミラー（ドゥカティ）、6番手に1分23秒778でマーベリック・ビニャーレス（ヤマハ）、7番手に1分23秒782でアレックス・リンス（スズキ）、8番手に1分23秒797でミゲール・オリベイラ（KTM）の順で続き、先週のレースウイナー、アンドレア・ドビジオーゾ（ドゥカティ）は1分23秒849で9番手。10番手に1分23秒866でファビオ・クアルタラロ（ヤマハ）が続いた。

　フランコ・モルビデリ（ヤマハ）が1分24秒021で11番手、Q1からQ2に進んだペトルッチは1分24秒174で12番手。Q2のトップから12番手のタイム差は0.594秒差。

　以下、Q1のタイム順にイケル・レクオナ（KTM）が1分23秒928で13番手、ブラッド・ビンダー（KTM）が1分23秒932で14番手。バレンティーノ・ロッシ（ヤマハ）はQ1終盤のアタックラップ中に9コーナーで転倒を喫し、1分24秒127で15番手となった。

　以下、16番手に1分24秒273でミケーレ・ピロ（ドゥカティ）、17番手に1分24秒370でアレックス・マルケス（ホンダ）、18番手に1分24秒401でカル・クロッチロウ（ホンダ）、19番手に1分24秒416でブラッドリー・スミス（アプリリア）、20番手に1分24秒429でアレイシ・エスパルガロ（アプリリア）、21番手に1分24秒667でステファン・ブラドル（ホンダ）、22番手に1分24秒916でティト・ラバット（ドゥカティ）の順となった。

　明日の決勝レースは、グランプリの最高峰クラスでは通算900戦目となる。


MotoGP第6戦スティリアGP MotoGPクラス2日目予選総合結果
１ ポル・エスパルガロ（KTM） 1分23秒580（Q2）
２ 中上 貴晶（ホンダ） 1分23秒602（Q2）
３ ヨハン・ザルコ（ドゥカティ） 1分23秒632（Q2）
４ ジョアン・ミル（スズキ） 1分23秒678（Q2）
５ ジャック・ミラー（ドゥカティ） 1分23秒700（Q2）
６ マーベリック・ビニャーレス（ヤマハ） 1分23秒778（Q2）
７ アレックス・リンス（スズキ） 1分23秒782（Q2）
８ ミゲール・オリベイラ（KTM） 1分23秒797（Q2）
９ アンドレア・ドビジオーゾ（ドゥカティ） 1分23秒849（Q2）
10 ファビオ・クアルタラロ（ヤマハ） 1分23秒866（Q2）
11 フランコ・モルビデリ（ヤマハ） 1分24秒021（Q2）
12 ダニロ・ペトルッチ（ドゥカティ） 1分24秒174（Q2）
13 イケル・レクオナ（KTM） 1分23秒928（Q1）
14 ブラッド・ビンダー（KTM） 1分23秒932（Q1）
15 バレンティーノ・ロッシ（ヤマハ） 1分24秒127（Q1）
16 ミケーレ・ピロ（ドゥカティ） 1分24秒273（Q1）
17 アレックス・マルケス（ホンダ） 1分24秒370（Q1）
18 カル・クロッチロウ（ホンダ） 1分24秒401（Q1）
19 ブラッドリー・スミス（アプリリア） 1分24秒416（Q1）
20 アレイシ・エスパルガロ（アプリリア） 1分24秒429（Q1）
21 ステファン・ブラドル（ホンダ） 1分24秒667（Q1）
22 ティト・ラバット（ドゥカティ） 1分24秒916（Q1）