グランプリコミッション合意事項発表
2020/05/29
FIM(国際モーターサイクリズム連盟)は28日、グランプリコミッションで、2020年シーズンに開催可能なイベント数が未定であることから、改訂版の開催日程が公開される前に、エンジンの割り当てに関して協議を行ない、次のように合意したことを発表した。
『MotoGPクラス』のエンジンアロケーション
・カタールGPを除く、2020年シーズンのイベント開催数が最大で11戦の場合、ライダー1人あたりのエンジン基数は、コンセッションの資格がないメーカーで4基、コンセッションの資格があるメーカーで6基となる。
・イベントの開催数が最大で14戦の場合、コンセッションの資格がないメーカーで5基、コンセッションの資格があるメーカーで7基。
『Moto3クラス』のエンジンアロケーション
・2020年シーズンのイベント数がカタールGPを含めて12戦未満の場合、2020年シーズンと2021年シーズンが1つのシーズンとして見なされ、両方のシーズンの割り当ては最大で9基となる。
・2020年シーズンのレース数が12戦以上の場合、2020年シーズンの割り当ては、12戦から14戦の場合は4基、14戦から18戦の場合は5基となる。
『Moto2クラス』及び『Moto3クラス』のプライベートテスト
両クラスのライダーたちは、通知があるまで、2020年にプライベートテストを実施することがはできない。
次の考慮事項により、プライベートテストに関する決定がなされた。
・チームの収入が大幅に減少するため、全てのライダーたちのテストを禁止することにより、資金力があるチームと毎月の助成金によって存続が可能となるチームとの間で、競争を平等とする。
・サーキットの利用は、通常より制限され、政府の規制を受ける可能性がある。ヨーロッパ及び世界の旅行制限は、国によって異なり、一部のチームだけがテストのために車両及びスタッフを移動させることが許される。旅行制限は、少なくとも6月末までは適用されると思われる。
・国際モーターサイクリズム連盟、国際ロードレーシングチーム連盟、ドルナスポーツは、7月から多くのイベントを実施することを期待。これらのイベントは短期間に集中的に開催され、レースが再開した後には、テストのために利用可能な日数が制限される。
・ドルナは、シーズン再開となる最初のイベントを開催する週に、全てのクラスに対して、追加のテストセッションを実施する意図がある。
・ダンロップタイヤの活動は、多くの重要なスタッフたちが休暇中であることから現在制限されており、プライベートテストに対してサービスを提供することができないことを示している。
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