MotoGP第16戦日本GP MotoGP決勝
2019/10/20
MotoGP第16戦日本GP、MotoGPクラスは、栃木県のツインリンクもてぎで決勝レースを行ない、マルク・マルケス(ホンダ)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは気温21度、路面温度27度のドライコンデションの下、24周で争われた。
ポールポジションからマルケスが好スタートでレースをリード。1周目の7コーナーでファビオ・クアルタラーロ(ヤマハ)がマルケスを交わしてトップに立つが、マルケスも続くヘアピンでトップの座を奪還。マルケスは1周目のコントロールライン上でクアルタラーロにコンマ5秒ほどのリードを取ると、序盤からプッシュして独走。中盤すぎにはその差を2秒以上に広げると、終盤にはクアルタラーロとの差をコントロールしながら周回を重ね、今シーズン10勝目を記録した。序盤にハイペースで逃げたことは燃費面では厳しかったようで、マルケスはウイニングラップ中にガス欠でマシンを止め、ハフィス・シャリン(KTM)にサポートされて、パルクフェルメに戻って来た。
この勝利でホンダはコンストラクターズチャンピオンを獲得。また、マルケスは最高峰クラスで通算54勝目となり、ミック・ドゥーハンの記録に並ぶ歴代3位タイとなった。
クアルタラーロはマルケスには逃げられたものの、2位をキープ。今シーズン6回目となる表彰台を獲得し、3戦を残して、今年のルーキー・オブ・ザ・イヤーを確定。また、ランキング6位に浮上した。
3番手争いはレース中盤からフランコ・モルビデリ(ヤマハ)、アンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)の3人が接戦を繰り広げたが、モルビデリが中盤すぎには後退。ドビジオーゾとビニャーレスが終盤まで接戦を繰り広げるが、ドビジオーゾが抜け出し、最後はクアルタラーロとの差を縮めるが、追いつくまでには至らず、ドビジオーゾが3位表彰台を獲得。
4位にビニャーレスが続き、終盤にモルビデリを交わしたカル・クロッチロウ(ホンダ)が5位入賞。モルビデリは6位でゴールとなり、僅差の7位にアレックス・リンス(スズキ)が続いた。
8位にジョアン・ミル(スズキ)、9位にダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)、10位にジャック・ミラー(ドゥカティ)が入賞。ミラーはレース序盤はトップ集団につけていたが、次第に後退し、最終的に10位でゴールとなった。
ポル・エスパルガロ(KTM)が11位、ミゲール・オリベイラ(KTM)が12位、フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)が13位、ミカ・カーリョ(KTM)が14位、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が15位に入賞。
中上 貴晶(ホンダ)は16位でチェッカーを受けた。中上はオランダGPで負傷した右肩の手術を受けるため、今シーズンは日本GPが最後のレースとなる。日本GP後、手術を受け、リハビリも含めて、復帰は年明けのセパンオフィシャルテストからとなる予定。オーストラリアGP、マレーシアGP、バレンシアGPの3戦はヨハン・ザルコが代役を務める。
ホルヘ・ロレンソ(ホンダ)は17位でゴール。カレル・アブラハム(ドゥカティ)が18位、ハフィス・シャリン(KTM)が19位に、シルバン・ギュントーリ(スズキ)が20位に続いた。
バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)は11番手走行中の20周目の1コーナーで転倒リタイアに終わり、ランキング7位に後退。アンドレア・イアンノーネ(アプリリア)は8周目の90度コーナーで転倒リタイアに終わった。ティト・ラバット(ドゥカティ)はケガのためレースを欠場した。
こんな記事も読まれています