ウェビックチームノリックヤマハが3月9日に2015シーズン体制発表会を行なった。
昨年までチームのエースライダーだった野左根航汰がヤマハ入りしてチームを卒業。替わって昨年チームに加入した上和田拓海が全日本デビュー。J-GP2クラスにフル参戦する。18歳の上和田は昨年、筑波、もてぎ、SUGOと三つの地方選手権でST600タイトルを獲得。全コースでレコードタイムを更新。全日本初年度からランキング3位以内を目指すと意気込む。
一方、地方選には岡本裕生(15歳)、中原美海(13歳)、阿部恵斗(11歳)が参戦。『世界で通用する日本人ライダーを育てる』というチーム設立当初からの方針に基づいて参戦。阿部光雄監督の目に止まった4人は、いずれも大いなる才能を秘め、モタードやオフロードを中心としたトレーニングの中でめきめきと成長を遂げている。
阿部監督は「2006年にMotoGPチャンピオンを育てたいと(息子の)阿部典史がチームを立ち上げてから9年が経ちました。昨年は野左根がJSB1000クラスに参戦。MotoGPに行くことはできませんでしたが、今年はヤマハ契約ライダーになりました。また、チーム立ち上げ当初に所属していた山田誓己は(全日本J-GP3クラスの)2年連続チャンピオンを獲得し、今年はCEVに参戦します。二人とも順調に育ってくれたと思います。今年は上和田を全日本に昇格させて、新たな戦いを始めます」と挨拶。
上和田は「今年は全日本に上がり、マシンも変わりますが、開幕戦から諸先輩たちに食らいついていく走りを見せたいです」とコメント。
ノリック(阿部典史)の夢が、また新たな幕を明けた。