Photo/アプリリア(左からSBKのトーレス、ハスラム、MotoGPのメランドリ、バウティスタ、STK1000のサルバドーリ、カリア)
アプリリアは3月5日、2015年のMotoGPとSBKのプロジェクトを発表した。すでに2014年最終戦後のバレンシアテストからMotoGPプロジェクトは始動しており、今年も2回のセパンテストに参加しているが、アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニとして、アルバロ・バウティスタとマルコ・メランドリを起用。プロトタイプマシンのRS-GPで臨むことが正式発表された。
SBKはアプリリアレーシングチーム・レッドデビルズとして参戦。ロン・ハスラムとジョルディ・トーレスが起用され、すでに開幕戦を終えており、ハスラムが1勝を記録。さらにSBK併催のSTK1000クラスにもサポートチームを投入する。
2004年以来のファクトリー参戦となるMotoGPクラスだが、アプリリア・レーシングのマネージャー、ロマーノ・アルベシアーノは次のように語っている。
「既に最初のテストを実施したが、今日我々の新たな冒険が正式にスタートします。予定より参戦時期を前倒ししました。これは大きなリスクを背負うことになりますが、一刻も早く戦闘力を持つ可能性をもたらす。開発に関しては、スーパーバイク世界選手権における勝利の経験とMotoGPクラスにおけるCRTマシン、ARTのプロジェクトを加えた強固な基盤からスタートした。我々にとって、今年は開発とテストの1年となり、正真正銘のプロトタイプママシンを投入する2016年を目指した1年となる」。
「刺激的な新たな挑戦が気に入っている。開発を前進させるシーズンが控え、やるべき仕事がたくさんあることを覚悟しているから、目標は設定しない。1戦1戦懸命に仕事に取り組むだけ。セパンでの2度目のテストに満足している。改善に向けて、全員が懸命に働いてくれ、提案を聞いてくれることは最高。我々の技術陣はトップレベルだ」とバウティスタは語り、「野心的な復帰に賭けるアプリリアからの継続参戦は、勇敢な選択だった。モチベーションが高い。困難な状況に立ち向かうことを回避できないけど、レース部門の能力を理解している。要求するバイクを開発できることも事実。進むべき道のりは長いけど、後半戦にはいいレベルに到達すると思う」とメランドリは語った。