シェルアドバンス・アジア・タレント・カップは3月4日、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで3日間のオフィシャルテストを終了した。
3日間平均して、気温38度、路面温度58度というマレーシア特有のコンディションの中、大会ディレクターのアルベルト・プーチ、サポート役に就任した青山博一の指導の下、新規参戦の13名はホンダのMoto3マシン、NSF250Rを初走行。眞崎一輝(日本/14歳)が好走を見せルーキー勢のトップに立った。昨年からの継続参戦となる9名の中からは、ランキング11位のソムキアット・チャントラ(タイ/16歳)が昨年のセパンラウンドのポールポジションタイムを約1秒更新。ランキング3位の國峰琢磨(日本/15歳)、ランキング4位の佐々木歩夢(日本/14歳)、ランキング5位のシャフィク・ラソル(マレーシア/18歳)、ランキング8位のナカリン・アティラプバパト(タイ/19歳)らもそれぞれラップタイムを更新した。テスト期間中、厳しいコンディションの下で合計15回の転倒数が記録されたが、幸い転倒したライダーたちに大きな負傷はなく、無事に3日間のテストを終了。
「とても充実した3日間で、計画していたプログラムを全て消化することができました。新規参戦組は、バイクを理解することができ、コースイン毎に走行がよくなりました。タイで開催される開幕戦に向けて準備が出来ました。オープニングレースは、2つのグループに分かれ、継続参戦組みが上位に進出しなければいけませんが、シーズン中盤には、多くのライダーたちが上位争いを展開することになり、大変興味深いレースになるでしょう」と、プーチは2年目のシーズンを予想した。
開幕戦タイ大会は、スーパーバイク世界選手権の併催として、チェーン・インターナショナル・サーキットで開催。3月21日に第1レース、22日に第2レースが行なわれる。