MotoGP第1戦カタールGP MotoGPクラスプレビュー
2019/03/08
2018年のMotoGPクラスには11チーム22名のライダーがレギュラー参戦する。
ディフェンディングチャンピオンのマルク・マルケス(ホンダ)は、シーズンオフ中に左肩の脱臼ぐせを治す手術を受けた。2月のセパンテストでは左肩の回復が完全ではなく、3日間総合では11番手に終わったが、カタールテストでは総合4番手と体調の回復が進んだ。今年からマルケスのチームメイトとなるホルヘ・ロレンソ(ホンダ)は1月のトレーニング中に転倒、左手首を骨折したため、セパンテストを欠場。カタールテストで復帰し総合6番手につけたが、新しいマシンへの習熟が十分でないことがどう影響するか。
ここ数年好調なドゥカティ勢では、エースのアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)、新たにファクトリーライダーとなったダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)共に順調に調整を進めてきた。ドビジオーゾはセパンテストで総合4番手、カタールテストでは総合15番手に止まったが、昨年のカタールGPでは優勝しており、今年も優勝候補の一人。ペトルッチはセパンテストで総合トップ、カタールテストでは総合10番手。今年はチーム名をミッション・ウインナウ・ドゥカティとし、タイトル奪還をめざす。
ここ2シーズン、マシン面での苦戦が続いているヤマハ勢は、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)がカタールテストを総合トップで終了した。ビニャーレスはセパンテストでも総合5番手と上位につけ、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)もセパンテストで総合10番手、カタールテストで総合5番手とマシンの改善を着実に進めている様子。今年からメインスポンサーがモンスターエナジーとなり、ブラックを基調としたニューカラーで新たなシーズンに挑む。
そして、今シーズンの注目がスズキだ。昨年はアレックス・リンス(スズキ)が活躍を収め、優勝まであと一歩に迫った。リンスはセパンテストで総合12番手、カタールテストで総合3番手と順調に調整を進めている。チームメイトにはルーキーのジョアン・ミル(スズキ)が起用された。2017年のMoto3チャンピオンのミルはMoto2クラスを2018年の1シーズンで卒業、MotoGP昇格を果たした。ミルもセパンテストでは総合15番手、カタールテストでは総合12番手とMotoGPマシンへの適応を順調に進めている。
フル参戦3年目となるKTMファクトリーは、ポル・エスパルガロ(KTM)が継続、ヨハン・ザルコ(KTM)が新たにチームに加わった。ポル・エスパルガロはセパンテストで総合18番手、カタールテストでは総合8番手でテストを終えた。
アプリリアはアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が継続し、アンドレア・イアンノーネ(アプリリア)が新たに加入。アレイシ・エスパルガロはセパンテストで総合7番手、カタールテストで総合14番手。イアンノーネはマシンの乗り換えにやや苦戦。セパンテストで総合21番手、カタールテストで総合18番手に止まった。開幕戦カタールGPにはテストライダーのブラッドリー・スミス(アプリリア)もワイルドカード参戦する。
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